青島・棧橋が映す中国映画のいま Huabiao Film Awards開催都市の顔
中国映画の国際ニュースとして、2025年に映画賞Huabiao Film Awardsの開催都市となった山東省・青島。その代表的なランドマークである棧橋(Zhanqiao Pier)は、観光地であると同時に、中国映画の重要なロケ地としても知られています。
青島・棧橋とHuabiao Film Awards
今年、青島がHuabiao Film Awardsの開催都市となったことで、海辺の街の風景があらためて注目を集めています。中でも、海へとまっすぐ伸びる棧橋は、青島を象徴するスポットです。19世紀に造られたこの桟橋は、映画のスクリーンを通じて国内外の観客にもその姿を見せてきました。
1892年生まれの映画向きな桟橋
棧橋は1892年に建設された、100年以上の歴史を持つ桟橋です。海に向かって伸びるそのシンプルなシルエットは、どの角度から撮っても絵になりやすく、監督や撮影監督たちにとって魅力的なロケーションとなってきました。
周囲には青い空、黄金色の砂浜、頭上を舞うカモメといった要素が揃い、作品ごとにさまざまな海辺の表情を引き出せます。静かな朝の空気から冬の澄んだ光、にぎやかな観光シーズンまで、同じ場所であっても別の物語を語ることができる環境です。
ここで撮られた主な映画作品
棧橋は、これまで多くの中国映画の舞台となってきました。代表的な作品として、次のようなタイトルが挙げられます。
- Good Morning, Winter Sea
- The Floating Landscape
- Successor
作品ごとにジャンルや物語は異なりますが、いずれも海と街が近接した青島ならではの風景を背景に、人間関係や心の変化を描いています。観客にとっては、スクリーンを通じて棧橋の景色と空気感を体験する入り口にもなっています。
軍用桟橋から歴史ドラマの舞台へ
棧橋は、もともと青島で最初の軍用ドックとして整備された場所でもあります。そのため、ドイツによる占領期や中華民国時代など、近代中国の大きな転換点を見つめてきました。
こうした背景から、棧橋は時代劇や歴史を扱う映画にとって、説得力あるロケーションになりやすい場所です。建設当時から残る雰囲気や、海と街が交差する地形は、過去の物語を現在の観客に伝える舞台装置として機能しています。
観光と映画、二重の顔を持つランドマーク
現在の棧橋は、世界各地から観光客が訪れる人気スポットでありながら、映画制作の現場としても息づいています。旅行で訪れた人が、後から映画の中で同じ風景を目にすることもあれば、その逆に、映画で見た光景を求めて青島を訪れるケースもあるでしょう。
2025年のHuabiao Film Awardsをきっかけに、中国映画に関心を持ち始めた読者にとって、棧橋は作品の中の場所と現実の観光地が重なり合う象徴的な地点と言えます。ニュースで名前を聞いた場所を、映画や次の旅のヒントとして、自分なりの視点で見直してみるのもおもしろそうです。
Reference(s):
cgtn.com








