中国とタイが関係強化 王毅外相「近隣外交で最優先」と強調
中国の王毅外相が、タイとの関係を中国の近隣外交における最優先の位置づけと強調し、両国の協力を一段と深めていく方針を示しました。国際ニュースとして、BRICS参加や鉄道建設、犯罪対策まで幅広いテーマで合意した点が注目されています。
中国・タイ外相が会談 近隣外交の優先パートナーを再確認
今週、王毅外相はタイのマリス・サンギアンポンサ外相と会談し、中国タイ関係が中国の近隣外交の中で常に高い優先度を持っていると述べました。王毅外相は、中国がタイと共に各分野での実務協力をさらに深め、地域の平和と安定により大きな確実性をもたらしたいとしています。
王毅外相は、中国共産党中央政治局委員も務めており、今回のメッセージは中国の対タイ政策だけでなく、東南アジア全体へのシグナルとしても受け止められます。
タイのBRICS参加を歓迎 グローバルサウス連携を強化へ
国際ニュースの焦点の一つが、タイとBRICSの関係です。王毅外相は、タイがBRICSのパートナー国として参加していることを歓迎し、BRICS協力への全面的な関与を支持すると表明しました。
BRICSは、新興国や途上国を中心とする枠組みとして、グローバルサウスと呼ばれる国々の声を国際社会で反映させる役割を担っています。マリス外相は、中国の現代化がタイに大きな機会をもたらすと期待を示し、タイとしてもBRICSの一員となり、グローバルサウスの協力を強化し、開発途上国の共通利益を守りたいと述べました。
鉄道からパンダ、犯罪対策まで 合意した具体的な協力
今回の会談では、中国とタイが具体的に進める協力分野についても合意が示されています。内容は生活や経済、安全保障に直結するもので、読者の日常とも無関係ではありません。
- 中国タイ鉄道の建設を加速させること
- ジャイアントパンダに関する国際協力を継続すること
- 電気通信詐欺などの越境犯罪を断固として取り締まること
- 中国ASEAN自由貿易圏 バージョン3.0 の構築を前進させること
中国タイ鉄道は、両国および東南アジア地域の物流や人の往来をスムーズにするインフラとして位置づけられています。建設加速は、観光やビジネスの活性化にもつながる可能性があります。
また、ジャイアントパンダの国際協力を続けることで、両国の文化交流や観光面でのつながりを強める狙いも見て取れます。
越境犯罪への共同対処 生活に直結する安全保障
電気通信詐欺をはじめとする越境犯罪は、アジア各地で深刻な社会問題となっています。中国とタイがこれらの犯罪を断固として取り締まることで一致したことは、市民の生活を守るという意味で実務的かつ重要な合意です。
国境をまたぐ犯罪への対策には、情報共有や捜査協力など、多層的な連携が不可欠です。今回の合意は、中国タイ間だけでなく、東南アジア全体での治安協力の流れを後押しする可能性があります。
中国ASEAN自由貿易圏3.0の前進 地域経済の次のステージへ
双方は、中国ASEAN自由貿易圏 バージョン3.0 の構築を前進させることでも一致しました。自由貿易圏3.0は、これまでの枠組みを一歩進め、貿易や投資の自由化をさらに高い水準へ引き上げることを目指す取り組みと位置づけられています。
中国とASEAN諸国は、サプライチェーンやデジタル経済などで相互依存を強めており、この自由貿易圏の高度化は、企業活動のしやすさや消費者の選択肢の広がりにもつながる可能性があります。タイはASEANの中核メンバーとして、この流れの中で重要な役割を果たすとみられます。
2025年の視点から見る中国タイ関係の意味
2025年12月現在、世界は地政学的な緊張と経済の不透明感が同時に進む局面にあります。その中で、中国とタイが関係強化を打ち出したことは、東南アジアの安定と協力の流れを象徴する動きとも言えます。
今回の会談は、単なる二国間関係の確認にとどまらず、BRICSを通じたグローバルサウスの連携、中国ASEAN自由貿易圏3.0という地域経済の構想、越境犯罪への共同対処といった、多層的なテーマを含んでいます。
スマートフォンで国際ニュースを追う読者にとっても、中国タイ関係の動きは、アジアの経済、安全保障、そして日常生活にじわじわと影響してくるトピックです。今後、鉄道開通や新たな経済協力、犯罪対策の成果など、続報にも注目していきたいところです。
Reference(s):
Wang Yi: China gives Thailand high priority in neighborhood diplomacy
cgtn.com








