中国本土の「即時免税」で海外観光客のショッピングが加速 video poster
中国本土を訪れる海外観光客のあいだで、「China Travel」から「China Shopping」へ――観光とあわせてショッピングを楽しむ動きが広がっています。2025年4月8日に全国へ拡大された「即時免税」制度が、そのインバウンド消費にいっそう弾みをつけています。
「中国旅行」から「中国ショッピング」へ
中国本土を訪れる海外観光客は、これまで観光地や歴史的な名所をめぐる「China Travel」を中心に楽しんできました。いまはそこに、「China Shopping」という新しいキーワードが加わりつつあります。
観光客は、現地ならではの商品やブランド、最新の生活雑貨やデジタル機器などを探しながら街を歩き、その消費が中国本土の小売市場を下支えしています。こうした流れに追い風となっているのが、「即時免税」政策です。
全国に拡大した「即時免税」とは
「即時免税」とは、海外からの旅行者が買い物をした際、一定の条件を満たすと、その場で税金分を差し引いた価格で購入できる仕組みを指します。2025年4月8日、この即時免税の対象が中国本土全土へと拡大されました。
従来の「あとから税金を払い戻す」方式に比べて、即時免税には次のような利点があります。
- 会計時に税金分が差し引かれるため、旅行者が支払う金額がその場で明確になる
- 帰国時の空港などで払い戻し手続きに並ぶ時間や手間を減らせる
- その場で「お得さ」を実感しやすく、追加の買い物もしやすくなる
こうした「わかりやすさ」と「スピード感」が、海外観光客の消費意欲を高めていると考えられます。
海外観光客と中国本土の消費市場への効果
インバウンド消費をめぐる国際ニュースとしても、この即時免税は注目を集めています。海外観光客、中国本土の消費市場、それぞれにどのような影響があるのでしょうか。
旅行者にとってのメリット
- 予算管理がしやすい:税抜き価格ではなく、実際の支払額を見ながら買い物ができるため、旅の予算を組み立てやすくなります。
- 時間の有効活用:空港での長い列や複雑な書類作業を避けられ、観光や食事に時間を充てやすくなります。
- 心理的なハードルの軽減:その場で「得をした」と感じやすく、少し高めの買い物にも踏み切りやすくなります。
中国本土の消費市場にとっての意味
- インバウンド消費の底上げ:海外観光客の支出が増えることで、小売やサービス産業にプラスの効果が波及します。
- 地方都市への波及:制度が全国に拡大されたことで、主要都市だけでなく、各地の都市や観光地にも海外観光客の消費が広がる可能性があります。
- 国際競争力の向上:買い物のしやすさが高まることで、中国本土は旅行先・買い物先としての魅力をさらにアピールできます。
スマホ世代の旅行スタイルとも相性がよい「即時免税」
スマートフォンで情報を集め、SNSで体験をシェアするデジタルネイティブ世代にとっても、即時免税は相性のよい制度です。
- その場でシェア:免税後の価格を写真付きでSNSに投稿し、「この商品がこの価格で買えた」とリアルタイムに共有できます。
- 口コミが広がりやすい:フォロワーとのやり取りを通じて、「中国本土でのショッピングが意外とお得」という印象が広がりやすくなります。
- 次の旅行計画にも影響:他人の体験を見た人が、「自分も次は観光だけでなくショッピングも楽しもう」と考えるきっかけになります。
これから中国本土を訪れる人にとってのポイント
今後、中国本土を訪れてショッピングを楽しみたい人にとって、「即時免税」は押さえておきたいキーワードになりそうです。具体的には、次のような点を意識するとよさそうです。
- 買い物の前に、利用予定の店舗が即時免税に対応しているかどうかを確認する
- パスポートなど、免税手続きに必要になる可能性のある書類を忘れずに持ち歩く
- 免税後の価格を基準に、旅行全体のショッピング予算を考える
こうしたちょっとした準備で、「China Travel」と「China Shopping」の両方を、よりスムーズかつお得に楽しめる可能性が広がります。
インバウンドが動かす消費の風景
2025年4月8日に全国へ拡大された「即時免税」政策は、中国本土のインバウンド消費の風景を静かに変えつつあります。観光客は観光とショッピングを組み合わせ、中国本土の街での体験をSNSや口コミを通じて世界に広げています。
これからも、中国本土をめぐる国際ニュースやインバウンド政策の動きは、旅行のスタイルや消費トレンドを読み解くうえで重要なテーマとなりそうです。
Reference(s):
Instant tax refund eases shopping in China for overseas tourists
cgtn.com








