国際ニュース:中国とブラジル、グローバルサウス連携強化へ BRICSを軸に協力確認
中国の王毅外相とブラジル大統領特別顧問のセルソ・アモリン氏がブラジリアで会談し、開発途上国の正当な権利と利益を守るため、中国とブラジルが協力を深める方針を確認しました。グローバルサウスやBRICSを軸に、貿易摩擦や地域紛争といった共通の課題にどう向き合うのかが焦点となっています。
今回の会談のポイント
- 中国とブラジルが、開発途上国の権利と利益を共同で守る姿勢を強調
- BRICSをグローバルサウスの第一陣と位置付け、その役割強化を確認
- 米国のいわゆるreciprocal tariffs(相互関税)への中国の対抗措置や、保護主義への懸念を共有
- ウクライナ危機や中東情勢、イラン核問題など安全保障上の懸案も協議
王毅外相:BRICSはグローバルサウスの第一陣
中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)は、会談で中国はブラジルと共に、開発途上国の正当な権利と利益を守り、共通の課題に向き合う用意があるとの姿勢を示しました。
王氏は、BRICSをグローバルサウスの第一陣と位置付け、その役割を中国とブラジルが共に果たすべきだと強調しました。両国は、ともに開発途上国であり新興経済国を代表する存在として、不透明さと不安定さが増す国際情勢の中で、平和と発展を支える責任があるとしています。
アモリン氏:中国の対抗措置に共感広がる
ブラジル側のアモリン大統領特別顧問は、米国によるいわゆるreciprocal tariffs(相互関税)に対して中国が断固とした大規模な対抗措置を取ったことは、特にグローバルサウスの国々を中心に、関係国から理解と称賛を集めていると述べました。
また、各国が自国第一を掲げて一方的な保護主義に走る傾向が強まる中で、BRICS諸国は積極的に行動し、多国間主義を堅持するとともに、多角的な貿易体制を共同で守るべきだと訴えました。
安全保障と外交課題でも連携を確認
会談では、経済だけでなく安全保障や外交上の懸案についても意見交換が行われました。両者は、ウクライナ危機について見解を交わしたほか、中東情勢やイラン核問題といったホットスポット問題についても戦略的な意思疎通を図ったとされています。
地域紛争や核問題を巡る対話の場で、中国とブラジルのような新興国がどのような役割を果たすかは、今後の国際秩序を考えるうえで無視できない要素になりつつあります。
グローバルサウス連携の意味をどう見るか
今回の会談からは、グローバルサウス(主に開発途上国や新興国を指す言葉)同士の連携を強めようとする動きが、通商や安全保障の両面で進んでいる様子がうかがえます。
特に、中国とブラジルのように人口や経済規模で存在感の大きい国が足並みをそろえることで、国際交渉の場で開発途上国全体の発言力が高まる可能性があります。
一方で、多国間主義を掲げる枠組みが実際にどこまで機能し、貿易摩擦や地域紛争の抑え込みにどれだけ寄与できるのかは、今後の具体的な行動が問われます。
日本を含む他の国々にとっても、保護主義と多国間主義、二国間関係とグローバルサウスの連携という複数の軸が交錯する中で、自国の立ち位置や戦略をどう設計するかが一層重要になりそうです。
中国とブラジルの今回のメッセージは、単なる二国間関係を超え、グローバルサウスの今後の方向性を占う一つのシグナルとして受け止めることができそうです。今後のBRICSの動きや、通商・安全保障の場で両国がどのような連携を見せるのか、引き続き注目されます。
考えてみたい論点
- 開発途上国の声は、どの場でどのように反映されるべきか
- 保護主義と自由貿易の間で、各国はどこに線を引くのか
- グローバルサウスの連携は、日本や他の地域にどんな影響を与えるのか
Reference(s):
China willing to work with Brazil to address common challenges: FM
cgtn.com








