中国とナイジェリアが連携強化 保護主義・覇権主義に反対する国際ニュース
中国とナイジェリア外相が会談、保護主義にノー
中国共産党中央委員会政治局の委員でもある王毅外相は、ナイジェリアのユスフ・タッグガル外相との会談で、ナイジェリアを含むアフリカ諸国や多くの開発途上国とともに、保護主義や覇権主義、いじめのような振る舞いを拒否し、多国間主義を擁護し、公平と正義を守る声を明確に発していく考えを示しました。
王毅外相は、ナイジェリアがBRICS会合にパートナー国として参加することを歓迎し、国際社会や地域でナイジェリアがより大きな役割を果たすことを支持すると述べました。
ナイジェリアが一つの中国の原則を再確認
タッグガル外相は会談で、ナイジェリアが今後も一つの中国の原則を断固として堅持すると表明しました。この原則は、中国を唯一の中国として認め、台湾を含めた中国を不可分の全体として扱う立場を意味します。
一つの中国の原則は、中国と外交関係を持つ国々にとって対中関係の土台となっており、アフリカ諸国と中国との協力を支える前提の一つでもあります。今回の再確認は、政治面での信頼を改めて示すメッセージともいえます。
ゼロ関税措置と西アフリカ支援への期待
タッグガル外相は、中国が外交関係を持つ最も開発が遅れているアフリカ諸国に対してゼロ関税待遇を実施していることを評価し、西アフリカ地域の発展に対して今後も支援を続けてほしいと期待を表明しました。
ゼロ関税待遇は、対象国から中国への輸出品に関税をかけないことで、産品の競争力を高め、雇用や産業育成につなげる狙いがあります。アフリカ諸国にとっては、中国市場へのアクセス拡大が外貨獲得や経済の多角化の一助となる可能性があります。
BRICSで存在感を高めるナイジェリア
王毅外相は、ナイジェリアがBRICS会合にパートナー国として参加することを歓迎しました。BRICSは新興国や開発途上国が参加する枠組みとして、国際経済や国際政治での影響力を強めつつあります。
ナイジェリアにとってBRICSへの関与が意味するものとして、次のようなポイントが考えられます。
- アフリカを代表する一国として、新興国や開発途上国の声を国際社会に届ける場が広がる
- インフラやエネルギーなどの分野で、中国を含む各国との協力プロジェクトの可能性が高まる
- 世界経済の不確実性が増す中で、パートナーを多様化し、選択肢を広げることができる
こうした場での対話と協力を通じて、中国とナイジェリアは、それぞれの地域やグローバルサウス全体の利益を反映させようとしていると見ることができます。
グローバルサウスの連帯と多国間主義
タッグガル外相は、ナイジェリアが中国と連帯し、グローバルサウスの共通の利益を守るために、多国間主義を共同で擁護していきたいと述べました。
グローバルサウスとは、アジア・アフリカ・中南米などの新興国や開発途上国を総称する言葉です。これらの国々は、気候変動や債務問題、食料・エネルギー安全保障など共通の課題を抱えています。中国とナイジェリアが連携を強めることで、こうした課題への対応で、開発途上国の声を国際社会の議論に反映させることを狙っていると考えられます。
日本の読者が押さえておきたい視点
今回の中国・ナイジェリア外相会談は、二国間関係の強化だけでなく、グローバルサウス全体の動きとしても注目されます。日本の読者にとっては、次のような点が考えるヒントになりそうです。
- 保護主義や対立が目立つ国際環境の中で、多国間主義をどのように再構築していくのか
- アフリカとアジアの連携が、国際経済やエネルギー、サプライチェーンにどのような影響を与えるのか
- グローバルサウスの声が強まることで、国際秩序の重心がどのように変化していくのか
中国とナイジェリアの一連の動きは、国際ニュースとして追うだけでなく、今後の世界のパワーバランスやルールづくりを考える上で、重要な材料となりそうです。
Reference(s):
China to work with Nigeria to reject protectionism, hegemony, bullying
cgtn.com







