中国メーデー連休の映画興行収入、新作だけで1億元超え
2025年5月の中国本土のメーデー連休期間中、新作映画の興行収入(再上映作品や試写、前売り券の売り上げを含む)の合計が1億元(約1370万ドル)を突破していたことが、映画データを集計する複数のプラットフォームの集計で明らかになりました。連休の映画興行は、中国本土の消費動向やエンタメ市場の勢いを映す指標として注目されています。
メーデー連休で新作興行が1億元超え
今回の数字は、メーデー連休期間中に公開された新作に加え、再上映作品、試写・先行上映、オンラインでの前売り券販売などをすべて含めたものです。ある水曜夜の時点で、これらを合計した興行収入がすでに1億元を超えたとされています。
メーデー連休は、多くの人が仕事を離れて家族や友人と過ごす数少ないまとまった休暇のひとつで、映画館にとっては年間でも重要な興行シーズンです。連休のスタート時点で1億元を突破したという事実は、2025年の中国本土映画市場の滑り出しが堅調であることをうかがわせます。
なぜメーデー連休の映画興行が重要なのか
中国本土の映画市場では、春節(旧正月)、メーデー連休、国慶節(建国記念日に合わせた連休)など、長期休暇の興行成績が年間の動向を占ううえで大きな意味を持つとされています。その中でもメーデー連休は、次のような特徴があります。
- 気候がよく外出しやすいため、ショッピングモールと一体化した映画館に人が集まりやすい
- 若い世代の観客が多く、話題作やシリーズ作品の初動に直結しやすい
- 夏の大作シーズン前の試金石として、作品の反応を探る場になっている
こうした背景から、メーデー連休の興行収入が1億元を超えたというニュースは、単なる数字以上に、今後の作品づくりや配給戦略を考えるうえでの重要な材料になります。
1億元超えが示す3つのポイント
今回の興行データからは、少なくとも次のようなポイントが読み取れます。
- 消費意欲の底堅さ:連休期間中に新作だけで1億元を超えたことは、映画館で作品を楽しみたいという観客の需要が依然として根強いことを示しています。物価や生活費が意識されるなかでも、娯楽への支出は一定程度維持されていると見ることができます。
- 前売りや再上映を活用した興行戦略:今回の数字には、再上映作品や試写、前売り券の売り上げも含まれています。作品の公開前から話題をつくり、先行上映で口コミを広げることで、興行のリスクを分散しながら売り上げを積み上げる戦略が定着していることがうかがえます。
- 中国本土映画の国際的な存在感:メーデー連休の興行成績が安定して伸びることで、海外の配給会社や映画祭が中国本土作品に注目する動きも強まりやすくなります。連休シーズンのヒット作が、その後アジア各地や世界の市場に広がっていくケースも今後期待されます。
日本の観客とビジネスへの示唆
日本の観客にとっても、中国本土の映画興行の動きは無関係ではありません。連休シーズンに話題となった作品が、数カ月から1年ほど時間をおいて日本で公開されたり、動画配信サービスを通じて紹介されたりするケースが増えています。中国本土でのヒットが、日本での公開判断や番組編成に影響を与えることも考えられます。
また、映画業界や映像ビジネスに関わる人にとっては、メーデー連休の興行データは次のような意味を持ちます。
- どのジャンルやテーマの作品が中国本土の観客に支持されているのかを知る手がかりになる
- 共同制作や配給提携を検討する際の市場規模の参考になる
- SNSを通じた話題化のタイミングやプロモーションの設計に活用できる
これから注視したいポイント
今回のメーデー連休で1億元を超えた新作興行の勢いが、夏以降のシーズンにもどこまで続くのかは、2025年の中国本土映画市場を見通すうえで重要な焦点となります。特に、オリジナル作品とシリーズ作品、国内作品と海外作品のバランスがどのように変化していくのかに注目が集まりそうです。
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、この連休の興行データは、中国本土のいまの消費と文化の動きを読み解く一つの窓といえます。数字の背後にある観客の行動や企業の戦略に目を向けることで、アジアのエンターテインメント市場をより立体的に捉えることができそうです。
Reference(s):
cgtn.com








