中国スーパーリーグ:北京国安が上海海港を2-1撃破、開幕9戦無敗を維持
木曜日に行われた中国サッカー・スーパーリーグ(Chinese Super League、CSL)の上位対決で、北京国安が敵地で上海海港を2対1で下し、開幕からの無敗を9試合に伸ばしました。2連覇中の王者を逆転で破り、順位表では上海海港を上回って3位に浮上しています。
上位直接対決の概要
この一戦は、CSLで好調を維持する北京国安が、2シーズン連続でタイトルを獲得している上海海港の本拠地に乗り込んで行われました。アウェーでの勝利にもかかわらず、北京国安は依然として今季負けなし。タイトルレースを占ううえでも注目度の高い一試合となりました。
前半:上海海港が先制も北京国安が即座に反撃
試合は序盤からアクシデントに見舞われます。北京国安は22分、主将の王剛が負傷し、呉少聡をピッチに送り出す早い交代を強いられました。それでもチームは落ち着きを保ち、相手の攻撃に対応していきます。
均衡が破れたのは40分でした。上海海港はマテウス・ヴィタルが蹴ったコーナーキックから劉若凡がヘディングシュートを決め、ホームチームが先制点を挙げます。
しかし、そのリードは長く続きませんでした。失点から約2分以内に、北京国安が素早く反撃します。ダウアンが前線へロングパスを送ると、林良銘が抜け出してエリア内でシュート。これはGKの顏駿凌に防がれたものの、こぼれ球にファビオ・アブレウが素早く反応し、押し込んで同点に追いつきました。精神的に苦しい時間帯での即座の同点弾は、北京国安に大きな勢いを与えたと言えます。
後半:林良銘の決勝弾と両チームの好機
前半終盤のプレーで負傷したとみられる顏駿凌は、後半開始時に陳威と交代。上海海港は守護神を欠く苦しい状況で後半に臨むことになりました。
後半が始まって10分ほど経ったところで、試合は動きます。林良銘が鋭い突破でペナルティエリアに侵入し、ゴール右上隅を狙った強烈なシュートを放ちます。この一撃がネットを揺らし、北京国安が2対1と逆転に成功しました。
その後も北京国安には追加点のチャンスが訪れます。60分には張玉寧のロングパスからアブレウが抜け出し、ディフェンダーとGKをかわす場面をつくりました。しかし、最後のシュートは枠を大きく外れ、試合を決定づける3点目とはなりませんでした。
67分ごろには、上海海港の控えGKである陳威が自陣ペナルティエリア内で痛恨のキックミス。クリアボールがそのまま北京国安の中盤の選手である張源に当たり、絶好機を与えてしまいます。それでも陳威はすぐに体勢を立て直し、張のシュートを止めて失点を免れました。
終了間際の攻防と北京国安の粘り
リードを守りたい北京国安に対し、上海海港も最後まで攻めの姿勢を崩しません。アディショナルタイムに入ってすぐ、上海海港は張煩林がヘディングでゴールを狙いますが、北京国安の守護神・侯森が好セーブでこれを阻止。アウェーの北京国安が、難しい一戦を2対1のまま逃げ切りました。
キープレーヤーと戦術面のポイント
- ファビオ・アブレウは、失点直後の同点ゴールで試合の流れを引き戻し、その後も前線で起点となりました。
- 林良銘は、得点に絡む動きだけでなく、決勝ゴールという結果でチームのヒーローとなりました。
- GK侯森は、後半アディショナルタイムのビッグセーブを含め、終盤の相手の猛攻をしっかり食い止めました。
- 上海海港の陳威はミスもありましたが、その直後に自らシュートを防ぐなど、精神面の強さも見せました。
北京国安は、早い時間帯の負傷交代やアウェーのプレッシャーにも動じず、失点後すぐに追いつき、後半に逆転する展開をつくりました。守備陣も最後まで集中を切らさず、終盤のピンチをしのいだことが勝利につながったと言えます。
北京国安の9戦無敗が示すもの
この勝利により、北京国安は今季のCSL開幕から9試合連続で負けなしをキープし、2連覇中の上海海港を順位表で上回って3位に躍り出ました。上位クラブ同士の直接対決で勝ち点3を奪ったことは、単なる一勝以上の意味を持ちます。
シーズン序盤に安定して勝ち点を積み上げることは、チームの自信と一体感を高め、けが人や日程の厳しさといった後々の試練に耐える土台になります。特に今回のように、主将の負傷や先制点を許す不利な展開をはねのけての逆転勝利は、チームのメンタル面の強さを象徴していると言えるでしょう。
上海海港にとっての一戦の意味
ホームでの敗戦となった上海海港にとっては痛い結果ですが、試合終盤までチャンスをつくり続けた内容自体は決して悲観すべきものではありませんでした。特にセットプレーやクロスから相手ゴールを脅かす場面は多く、細部の精度が上がれば、今後も上位争いに絡み続ける力を持っていることを示しました。
2連覇中のクラブにとって、こうした接戦での敗戦は今後の修正点を洗い出す機会にもなります。守備と攻撃のバランス、主力のコンディション管理など、シーズンを通して戦ううえでの課題が改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。
中国スーパーリーグを見るための視点
今回の北京国安対上海海港のように、中国スーパーリーグでは上位クラブ同士の対戦が、順位表を大きく動かすきっかけになります。開幕からの流れを決める9試合目で、無敗を守った北京国安と、王者として挑戦を受ける立場の上海海港。それぞれのクラブの物語が、今後のシーズンの見どころをより一層おもしろくしています。
日本から国際サッカーを追いかける読者にとっても、アジアのトップリーグの一つであるCSLの上位対決は、戦術や選手の個性を比較して楽しむ格好の題材です。試合ごとの細かなドラマに目を向けると、単なるスコア以上の発見が見えてきます。
Reference(s):
Beijing Guoan overcome Shanghai Port to remain undefeated in CSL
cgtn.com








