中国のYouth Day特番「Ode to Youth 2025」が映した若者の力 video poster
2025年5月4日の中国のYouth Day(青年の日)に合わせて、中国メディアグループ(CMG)が特別番組「Ode to Youth 2025」を放送しました。中国の若者の姿と社会への貢献を、多彩なステージと物語で描いたこの企画は、今の中国社会が若い世代に託す期待を読み解く手がかりになります。
中国のYouth Dayを祝う全国向け特別番組
「Ode to Youth 2025」は、中国共産党中央宣伝部、教育部、中国共産主義青年団中央委員会の指導のもと、中国メディアグループ(CMG)が制作した特別番組です。タイトルが示す通り、テーマは「青春への賛歌」。新時代の若者の姿を前面に押し出した構成になっています。
番組は次のような形で全国に向けて届けられました。
- 放送日時:2025年5月4日(日)20時(北京時間)
- 放送チャンネル:CCTV-1、CCTV-3、CCTV-15
- 配信プラットフォーム:CCTVニュース、CCTV.com などのデジタルサービス
テレビとオンラインを組み合わせることで、都市部だけでなくさまざまな地域の若者が、同じ時間に同じステージを共有できるよう工夫されたと言えます。
若者の物語とアートが一体となったステージ
この特別番組の特徴は、若者のリアルな物語と芸術性の高いパフォーマンスが有機的に組み合わされている点です。単なる歌とダンスのショーではなく、「今の中国の若者は何を考え、どこで、どのように社会と向き合っているのか」を、ストーリー仕立てで見せていきます。
番組で描かれた若者の活躍の舞台は、多岐にわたります。
- 科学技術イノベーション
- 農村振興
- グリーン開発
- 社会サービス
- 国境防衛
研究所で新しい技術を追い求める若い研究者、農村で地域の活性化に取り組む人びと、環境保全や再生可能エネルギーに関わる若い世代、福祉や教育の現場で住民を支えるスタッフ、そして国境地域で任務を果たす若い隊員たち。こうした姿を、ナレーションやドラマ仕立ての演出、音楽やダンスと組み合わせて描き出しています。
キーワードは「責任感」と「貢献」
番組全体を貫くキーワードは、「高い志」と「責任感」です。制作側は、若い世代が社会のさまざまな場面で役割を担い、「強い国づくりに貢献する」というメッセージを前面に押し出しています。
中国の若者が担う分野として、最先端の技術開発やデジタル分野が注目されがちですが、「Ode to Youth 2025」はそれだけにとどまりません。農村や地域コミュニティ、環境、社会サービス、国境防衛といった、生活の安全と安定に直結する領域にもスポットを当てることで、「どの現場も社会を支える大切な仕事である」という価値観を提示しています。
中国の現代化と若者へのメッセージ
番組のもう一つの柱は、「中国の現代化(中国の近代化プロセス)を、若者の力で進めていく」というメッセージです。内容紹介によれば、この特別番組は、若い世代に対して次のような姿勢を呼びかけています。
- 理想や信念をしっかりと持つこと
- 地に足のついた努力を重ねること
- 中国の現代化に自分なりの形でエネルギーを注ぐこと
最後に、「努力という筆致で、共に壮大な青春の一章を描こう」というメッセージが掲げられています。個人のキャリアや自己実現にとどまらず、「社会全体の未来のために青春を使う」という価値観が、番組全体を通して強調されている点が印象的です。
日本の読者にとっての意味
日本にいる私たちにとって、「Ode to Youth 2025」は、中国の若者像や社会が若い世代に求めている役割を知る一つの窓と言えます。科学技術から農村、環境、社会サービスまで、若者が幅広い現場で活躍する姿は、日本でも共有できるテーマです。
同時に、この番組は「若者の力をどう社会につなげていくか」という問いを投げかけています。教育、仕事、地域コミュニティ、国や地域の将来像――それぞれの場で、若い世代が主体的に関わるために何が必要なのか。中国の事例を手がかりに、日本社会のこれからを考えるきっかけにもなりそうです。
2025年のYouth Dayに合わせて制作されたこの特別番組は、「読みやすいのに考えさせられる」国際ニュースとして、アジアの世代観や価値観の変化を静かに映し出しています。
Reference(s):
cgtn.com








