中国アニメ「Ne Zha 2」が世界興収22億ドル目前 歴代5位で「Titanic」超え間近
中国のアニメ映画「Ne Zha 2」が、世界興行収入で約21.8億ドル(約158億元)に達し、名作「Titanic」を視野に入れる歴代級ヒットとなっています。この国際ニュースは、映画市場の勢力図が静かに変わりつつあることを示しています。
世界歴代興行収入で第5位、「Titanic」超え間近
オンラインプラットフォームのデータによると、「Ne Zha 2」の世界興行収入は、12月8日(月)時点で約158億元(約21.8億ドル)に達しました。作品を手がけたのは、中国の制作会社Enlight Picturesです。
今年1月29日の春節(中国の旧正月)シーズンに劇場公開されてから観客動員を伸ばし続け、「Ne Zha 2」は現在、世界歴代興行収入ランキングの第5位に位置しています。
一方、ジェームズ・キャメロン監督の1997年公開作「Titanic」の世界興行収入は、約22.6億ドルとされています。「Ne Zha 2」はその水準に数千万ドル差まで迫っており、近く順位を逆転するとの見方が広がっています。
春節公開から広がった世界的ヒット
「Ne Zha 2」は、中国の一年のなかでも特ににぎわう春節シーズンに合わせて公開されました。大型連休のタイミングで家族や友人と映画館に足を運びやすい状況が整っていたことが、初動の興行を押し上げたと考えられます。
その後も口コミやオンライン上の話題を背景に、上映地域や期間を広げながら、世界全体での興行収入を積み上げてきたとみられます。公開から時間がたってもなお数字を伸ばしている点は、いわゆる「ロングラン・ヒット」の特徴と言えます。
中国アニメが世界ランキング上位にいる意味
長らく世界興行収入ランキングの上位は、米国の大作映画が中心でした。そのなかで、中国発のアニメ作品である「Ne Zha 2」が歴代5位に食い込もうとしている事実は、国際ニュースとしても象徴的です。
今回の動きからは、次のようなポイントが見えてきます。
- アニメという表現形式が、言語や文化の違いを越えて受け入れられやすいことを改めて示した。
- 中国のスタジオが、世界の興行市場でトップクラスの作品と肩を並べる規模のプロジェクトを実現しつつある姿を印象づけた。
- 各国・地域の配給会社や動画配信サービスが、中国アニメ作品への投資や権利取得に、今後いっそう関心を向ける可能性がある。
日本の観客・業界にとっての意味
日本でも、海外のアニメや映画を配信サービスなどで視聴する機会が増えています。そうしたなかで、中国のアニメ映画が世界的な興行記録を塗り替えつつあることは、日本の観客にとっても無関係ではありません。
視聴者の立場から見れば、世界でヒットしている作品の中身や表現を知ることは、自分の「面白さのものさし」をアップデートするきっかけになります。日本のアニメスタジオや映画会社にとっても、アジア発コンテンツの競争力や協調の可能性を考える材料となりそうです。
今後の焦点:どこまで記録を伸ばすか
12月上旬時点で「Ne Zha 2」は、「Titanic」の興行収入にごく近い水準まで迫っています。今後の興行推移によっては、歴代4位以上の作品にどこまで近づけるのかも注目されます。
「Ne Zha 2」がどの地点まで記録を伸ばすにせよ、中国アニメが世界映画市場で存在感を強めている流れはしばらく続きそうです。観客としては、国や地域を超えて語られる物語が増えていくこと自体を、静かに楽しみたいところです。
Reference(s):
'Ne Zha 2' nears $2.2b global haul, about to surpass 'Titanic'
cgtn.com








