北京ダイビングW杯で中国が9冠達成 最終日もチェン&ジューが圧巻V
北京ダイビングW杯スーパー・ファイナル、中国が全9種目を制覇
北京の国家アクアティクスセンター(通称・水立方)で行われていた世界水泳連盟ダイビング・ワールドカップ スーパー・ファイナルが週末に閉幕し、中国代表が全9種目で金メダルを獲得しました。最終日も女子3メートル飛板飛び込みと男子10メートル高飛び込みで優勝し、「ホーム」での強さを見せつけました。
女子3m飛板:チェン・ジアがW杯3連勝
女子3メートル飛板飛び込みでは、第1シードのチェン・ジア選手が安定した演技を続け、合計382.05点で優勝しました。これにより、今季のワールドカップ3大会すべてでタイトルを手にしたことになり、シリーズを完全制覇した形です。
同じく中国代表で東京五輪金メダル経験を持つチェン・イーウェン選手は368.40点で2位に入り、中国勢がワンツーフィニッシュを達成しました。3位にはオーストラリアのマディソン・キーニー選手、4位にはイタリアのキアラ・ペラカーニ選手が続きました。
3メートル飛板は、助走と踏み切りから水しぶきの少ない入水まで、技の難度と完成度の両方が求められる種目です。チェン・ジア選手は難度の高い技を揃えつつ、ミスらしいミスのない演技で他選手を突き放しました。
男子10m高飛び込み:ジュー・ズーファンが「10点連発」の圧勝
男子10メートル高飛び込み決勝では、ジュー・ズーファン選手とチェン・ズーロン選手が序盤から会場を沸かせました。両選手が早いラウンドでそろって満点の「10点」を獲得し、観客席からは大きな歓声が上がりました。
第2シードとして臨んだジュー・ズーファン選手は、最初の407C(前宙返り3回半抱え型)で審判5人全員から10点を引き出す完璧な出来。その後も6本中5本で90点超えをマークし、207B(後ろ宙返り3回半抱え型)では102.60点という高得点を叩き出しました。
最終的な合計は571.90点と、圧倒的なスコアで優勝。男子の最優秀選手賞(ベスト・メイル・ダイバー)にも選ばれ、今大会の主役として名を刻みました。
最優秀選手賞はチェン・ユウシーとジュー・ズーファン
大会全体を通じて活躍が光った選手に贈られる最優秀選手賞には、女子ではチェン・ユウシー選手、男子ではジュー・ズーファン選手が選出されました。
チェン・ユウシー選手は、今回北京で行われたこの大会で3種目を制した「トリプルウィナー」。高難度の技と安定した着水を兼ね備えた演技で観客を魅了し、女子ダイビングの顔としての存在感を改めて示しました。
ジュー・ズーファン選手は、男子10メートル高飛び込みの優勝とともに、決勝での「10点連発」を含むハイパフォーマンスが評価され、ベスト・メイル・ダイバー受賞につながりました。
9種目すべてで金 中国の層の厚さが際立つ
今回のスーパー・ファイナルは全9種目で争われましたが、そのすべてを中国代表が制しました。女子飛板、女子高飛び込み、男子飛板、男子高飛び込み、シンクロ種目など、多様な競技で勝ち続けたことで、選手層の厚さと強化の成果が数字となって表れたかたちです。
他方で、表彰台にはオーストラリアやイタリアなど他の国の選手も名を連ねており、各国が技の難度や安定感で追い上げを図っていることもうかがえます。中国の独走状態の中でも、今後の国際大会に向けた競争はむしろ激しくなっていきそうです。
「水立方」に集まった2万人超の観客
会場となった北京の国家アクアティクスセンターは、五輪会場としても知られる施設で、そのデザインから「水立方(ウォーターキューブ)」の愛称で親しまれています。今回は3日間の大会期間中に、約2万1千人の観客がスタンドを埋めました。
世界各地から集まった75人のダイバーが、17の国と地域を代表して出場。ハイレベルな演技が続くなかで、中国の選手が高得点を出すたびに大きなどよめきと拍手が起こり、ホームならではの熱気に包まれた大会となりました。
この結果は何を意味するのか
ダイビング・ワールドカップのスーパー・ファイナルは、シーズンを締めくくる位置づけの大会であり、選手にとっては世界のトップ水準の中で自分の現在地を測る重要な舞台です。ここで安定して高得点を出せるかどうかが、今後の世界選手権や五輪に向けた自信にもつながります。
中国代表にとっては、全9種目制覇という結果自体もさることながら、多くの若手や中堅が国際大会で経験を積み、ベテランと同じレベルで戦えていることが大きな収穫と言えます。
一方で、他国の選手にとっては、中国の独走にどう追いつくかが今後のテーマになります。難度の高い技だけでなく、「失敗しない安定感」をどこまで磨けるか。今回の北京大会は、その課題を改めて浮き彫りにしたとも言えそうです。
視聴者・ファンとして注目したいポイント
ダイビングは一見するとルールが分かりにくい競技ですが、ポイントを押さえると観戦がぐっと楽しくなります。
- 空中での回転やひねりの数が多いほど「難度」が高い
- 入水時の水しぶきが少ないほど高評価になりやすい
- 大技に挑戦するリスクと、安全にまとめる戦略の駆け引きも見どころ
今回のジュー・ズーファン選手のように、難度の高い技を高い完成度で決めると、大会の流れそのものを変えてしまうほどのインパクトがあります。今後の国際大会でも、中国勢を追う各国のチャレンジとともに、採点や技構成の意味に注目してみると、ニュースがより立体的に見えてくるでしょう。
Reference(s):
China complete clean sweep at Diving World Cup Super Final in Beijing
cgtn.com








