中国アニメ映画『Ne Zha 2』、世界興行収入で歴代5位に
中国のアニメ映画『Ne Zha 2』が、世界興行収入で約21.8億ドルに達し、歴代5位となりました。中国映画の快進撃を象徴するこのニュースを、国際ニュースの視点から整理します。
世界興行収入で歴代5位、約21.8億ドルを突破
中国のチケットプラットフォーム「猫眼(Maoyan)」によると、アニメ映画『Ne Zha 2』は2025年5月5日までに累計興行収入158億元(約21.8億ドル)を記録しました。世界の興行収入ランキングでは、『アバター』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、そしてジェームズ・キャメロン監督の1997年の大作『タイタニック』に続く5位に位置づけられています。
『Ne Zha 2』は現在、4位の『タイタニック』に対しておよそ6,000万元(約830万ドル)差まで迫っているとされ、この僅差がさらなる記録更新への期待を生んでいます。2025年12月の今も、この数字は世界映画市場を語るうえで象徴的なトピックになっています。
- 累計興行収入:158億元(約21.8億ドル、5月5日時点)
- 世界歴代興行収入ランキング:5位
- 4位『タイタニック』との差:約6,000万元(約830万ドル)
なぜ中国アニメ映画の快進撃が注目されるのか
世界興行収入のトップ5に中国のアニメ映画が入ったことは、中国の映画・アニメーション産業にとって大きな節目といえます。これまで世界ランキング上位は、ハリウッドの実写大作や3Dアニメが中心でしたが、その構図に変化の兆しが見えてきました。
『Ne Zha 2』の成功は、次のような点を示唆しています。
- 中国映画市場の規模と影響力が、世界レベルで無視できない存在になっていること
- アニメーションというフォーマットでも、中国発の作品がグローバルな話題をつくれること
- 観客が「どこの国の作品か」よりも、「物語やビジュアルの魅力」で作品を選ぶ傾向が強まっていること
「タイタニック」に肉薄することのインパクト
世界的な名作として知られる『タイタニック』まで、あと約6,000万元という距離に迫ったことは象徴的です。興行収入という数字のうえで、かつてのハリウッド超大作と中国アニメが肩を並べつつあるというメッセージを世界に発信しているからです。
もちろん、興行収入だけが作品の価値を決めるわけではありません。しかし、長年動かなかった「歴代トップ」の顔ぶれに変化が起きつつあることは、映画ビジネスの重心が多極化していることを物語っています。
日本から見る「Ne Zha 2」現象
日本の観客や映画業界にとって、このニュースは次のような問いを投げかけます。
- 中国アニメ作品の世界的ヒットは、日本のアニメ産業にどんな刺激を与えるのか
- 東アジア発の作品が、これまで以上に世界市場で存在感を高めていく中で、日本発コンテンツはどう差別化していくのか
- 配信プラットフォームの拡大により、日本でも中国アニメを含む多様な作品に触れる機会がさらに広がるのではないか
国際ニュースとしての『Ne Zha 2』の成功は、日本のコンテンツ産業にとっても、競争相手であると同時に学びの対象でもあることを示しています。
これからの世界映画地図を考える材料に
『Ne Zha 2』が示したのは、世界興行収入のランキングが、特定の国の作品だけで占められる時代から、多様な国と地域の作品が並び立つ時代へと移りつつあるという流れです。
次に歴代トップ5入りを果たすのはどの国や地域の、どのようなジャンルの作品なのか。2025年の今、この中国アニメ映画の記録は、世界の映画ビジネスと文化交流の行方を考えるうえで、一つの重要な手がかりになっているといえます。
Reference(s):
'Ne Zha 2' continues to storm global box office, hits $2.18 billion
cgtn.com








