中国のキンシコウ、フランスの動物園でヨーロッパ初公開
中国からフランスにやってきた3頭のキンシコウ(golden snub-nosed monkey)が今週、ボーヴァル動物園で一般公開されました。アジア以外で展示されるのは初めてで、国際的な野生動物保護と日中間の協力を考えるうえで注目される動きです。
ヨーロッパで初めての「golden snub-nosed monkey」展示
フランス中部のボーヴァル動物園で今週水曜日、3頭のgolden snub-nosed monkeyが来園者の前に姿を見せました。ヨーロッパでこの種が公開されるのは初めてであり、アジアを飛び出しての展示自体も今回が初めてとされています。
公開されたのは、オス1頭とメス2頭の計3頭です。それぞれの個体が新しい環境に少しずつ慣れながら、屋内外の展示スペースを動き回る様子が見られるといいます。
上海からフランスへ:4月到着後に検疫を経て一般公開
この3頭は、2025年4月上旬に中国・上海の上海野生動物園からボーヴァル動物園に到着しました。旅には中国から飼育担当者が同行し、新しい環境での健康状態や行動を細かく見守ってきました。
フランス到着後は、約1カ月にわたる検疫期間を経て健康状態が確認されています。その後も飼育エリアでの慣らし期間が続き、十分な準備を整えたうえで今週、一般公開に踏み切りました。
10年にわたる保全パートナーシップの一環
今回の受け入れは、ボーヴァル動物園と中国野生動物保護協会との間で結ばれた10年間のパートナーシップの一部です。この枠組みは、野生動物の保護と保全に関する二国間協力を深めることを目的としています。
- 飼育や繁殖に関する知見の共有
- 野生動物保護に関する共同プロジェクトの推進
- 来園者への教育・啓発活動の強化
golden snub-nosed monkeyの展示は、その象徴的な取り組みのひとつであり、来園者が実際の動物を目にすることで、野生動物や生息地保全への関心を高める狙いがあります。
動物園がつなぐ国際協力と「学びの場」
今回の国際ニュースは、単に珍しい動物がヨーロッパに来たという話にとどまりません。国境を越えて動物が移動する裏側には、長期的な保全計画や、専門家同士の協力体制が存在します。
動物園は、野生動物を守るための「実験室」であると同時に、一般市民が環境問題について学ぶ「教室」の役割も担っています。中国とフランスの協力によって実現した今回の展示も、環境保護や生物多様性について考えるきっかけを提供するものといえます。
これから注目したいポイント
今後、注目したいポイントとしては次のような点があります。
- 3頭の個体が新しい環境にどのように適応していくか
- 10年にわたる協力の中で、どのような保全プロジェクトが具体化していくか
- フランスやヨーロッパの来園者が、golden snub-nosed monkeyを通じてどのような学びや関心を持つようになるか
中国とフランスの間で進む野生動物保護の協力は、地球規模での環境問題に向き合うひとつの具体的な取り組みです。ボーヴァル動物園の展示は、その動きがどのように形になっていくのかを、私たちが身近に感じ取るための「窓」となりそうです。
Reference(s):
Golden snub-nosed monkeys from China make European debut at French zoo
cgtn.com








