CBAファイナル第1戦:北京ダックスが広厦に逆転勝利、シリーズ先勝
中国プロバスケットボール協会(CBA)ファイナル第1戦で、アウェーの北京ダックスが広厦ライオンズに101-87で逆転勝利し、7戦4勝方式のシリーズを1勝0敗とリードしました。中国浙江省杭州市で行われた一戦は、中国バスケを追う日本語読者にとっても押さえておきたい国際ニュースです。
第1戦のスコアと試合展開
第1戦は、レギュラーシーズン首位の広厦と第3シードの北京が対戦しました。スコアは北京が101-87で勝利し、敵地でいきなり貴重な白星をつかみました。
試合は序盤、広厦が主導権を握ります。ネイサン・ナイト、バリー・ブラウン、フー・ジンチウが攻撃を牽引し、第1クォーター終了時点で広厦が34-24と10点リード。第2クォーターに入ると、広厦は17-3のラン(連続得点の流れ)で41-27と最大14点差までリードを広げました。
しかしここから北京が反撃します。フィジカルな守備とリバウンドで圧を強め、リング下でファウルを誘って着実にフリースローを決めていきました。その結果、第2クォーターは北京が31-21と上回り、前半を55-55の同点で折り返します。
北京ダックスの勝因:外角とインサイドのバランス
チェン・インチュンの6本の3ポイント
後半に入ると、北京の外角シュートが火を噴きます。ガードのチェン・インチュンはこの試合で3ポイントを13本放ち、うち6本を成功。第3クォーターだけで3本の長距離砲を沈め、北京は一時69-59と2ケタのリードを奪いました。
チェンは合計23得点を記録し、その多くが流れを変えるタイミングでの一撃でした。試合終盤、北京が101-84と大きくリードを広げた場面でも、決定的な6本目の3ポイントを沈めています。
ジャーマン、ジョウ・チー、ファン・ズーミンの活躍
北京は6人が2ケタ得点を記録するバランスの良いオフェンスを展開しました。チーム最多の24得点を挙げたユージーン・ジャーマンに加え、インサイドではジョウ・チーとファン・ズーミンがそれぞれダブルダブル(2部門で2ケタのスタッツ)をマークしました。
- ユージーン・ジャーマン:24得点
- チェン・インチュン:23得点(3ポイント6本成功/13本)
- ジョウ・チー:13得点・14リバウンド
- ファン・ズーミン:13得点・10リバウンド
さらに、ヌニ・オモットやザック・ニュートールも相手のファウルをうまく誘い、フリースローで確実に加点。フィジカルな攻防の中で、北京はインサイドとアウトサイドのバランスを取りながら得点を重ねました。
第4クォーターの9-0ランで勝負あり
広厦も簡単には崩れません。フー・ジンチュウとバリー・ブラウンを軸に追い上げ、第3クォーター終盤にはスン・ミンフイのアシストからフーが3ポイントを決め、スコアは81-78まで接近しました。
それでも第4クォーター開始直後、チェン、ジョウ・チー、ジャーマンが連続得点を挙げ、北京が9-0のランに成功。スコアは90-78となり、ここで勝負の流れがほぼ決まりました。北京の守備は最後まで集中力を保ち、第4クォーターの広厦をわずか9得点に抑えています。
広厦ライオンズにとっての誤算
広厦ではフー・ジンチュウがゲームハイとなる26得点に8リバウンドを記録し、攻守で存在感を示しました。しかし、15得点を超えたのはフーただ1人で、得点源が限られたことが響きました。
本来はチームの司令塔であるポイントガードのスン・ミンフイは、この日はフィールドゴールが15本中2本成功と苦戦。3ポイントは9本すべて外れ、最終的なスタッツは5得点・6リバウンド・5アシストにとどまりました。スンのシュートが決まらなかったことで、広厦のオフェンスは重くなりがちでした。
序盤に見せた34-24のリード、第2クォーター序盤の17-3のランなど、主導権を握る時間帯もありましたが、北京のフィジカルな守備と厚い選手層を前に、リードを守り切ることはできませんでした。
シリーズの行方と第2戦のポイント
今回の勝利で、アウェーの北京はシリーズを1勝0敗とし、首位シードの広厦からホームコートアドバンテージを奪う形となりました。7戦4勝方式のファイナルにおいて、第1戦で敵地勝利を挙げることは、心理的にも戦術的にも大きな意味を持ちます。
広厦としては、
- フー・ジンチュウ以外の安定した得点源の確保
- 外角シュートの立て直し(特にガード陣)
- 北京のフィジカルな守備に対する対応
といった課題にどう向き合うかがカギになりそうです。
一方の北京は、チェン・インチュンとジャーマンのバックコートコンビに加え、ジョウ・チーとファン・ズーミンのインサイドが噛み合った理想的な形を見せました。このスタイルをどこまでシリーズ通して維持できるかが注目されます。
第2戦は金曜日に再び杭州市で行われる予定です。トップシードとして意地を見せたい広厦が立て直すのか、それとも北京が連勝で優位に立つのか。CBAファイナルの行方から、しばらく目が離せません。
Reference(s):
Beijing Ducks open CBA Finals with comeback win over Guangsha Lions
cgtn.com







