ロシアで広がる中国スナックブーム 一口ずつ変わる日常と国際ニュース video poster
ロシア各地で、中国スナック菓子がじわじわと存在感を高めています。イルクーツクのにぎやかな通りから、シベリアの雪に覆われた街角まで、「一口サイズ」の中国発スナックがロシアの日常に入り込みつつあります。
ロシアで広がる中国スナックブームとは
2025年現在、ロシアでは中国のスナックが「静かなブーム」として広がっているとみられます。大都市だけでなく、イルクーツクのような地方都市や、シベリアの小さな売店でも、カラフルなパッケージの商品が並び始めています。
こうした流れは、国際ニュースとして見れば小さな出来事かもしれません。しかし日常の食べ物の変化は、その国の生活感覚や、周辺国との距離感を映し出す鏡でもあります。
なぜロシアの人びとは中国スナックを選ぶのか
ロシアで中国スナックが存在感を増している背景には、いくつかの要素が重なっていると考えられます。
- 味のバラエティ: 辛味や酸味、甘じょっぱい味など、これまでロシアではあまり一般的でなかった風味が楽しめます。
- 気軽に試せる価格帯: 一袋ずつ、少量ずつ買えるスナックは、好奇心から「まずは一口」試してみるのにちょうどよい存在です。
- SNSとの相性: カラフルな見た目やユニークな食感は、X や TikTok などの短い動画や写真投稿と相性がよく、「気になるから買ってみた」という行動につながりやすくなります。
日常の風景に溶け込む「外国の味」
コンビニやキオスクの棚に並ぶ中国スナックは、特別な高級輸入食品ではなく、日常的に手に届くおやつとして受け入れられつつあります。仕事帰りに一袋、友人との集まりに数種類、といった形で、ロシアの生活リズムの中に自然に組み込まれていきます。
その広がり方は、派手なキャンペーンで一気に広がるというより、「一口ずつ」じわじわと浸透していくイメージに近いかもしれません。
スナックから見えるロシアと中国のつながり
食べ物は、国と国との関係をめぐる大きな議論とは少し離れたところで、人びとの生活を静かにつなぎます。ロシアで中国スナックを選ぶ人が増えるということは、それだけ中国の味やスタイルが「身近なもの」として感じられているということでもあります。
国境を越えて流通するスナック菓子は、次のような意味を持ちうると考えられます。
- 外国の文化を、まずは気軽な「味」から体験する入口になる
- 日常の買い物を通じて、他国の存在を意識するきっかけになる
- メディアで語られる「国」と、店先で出会う「隣国のふつうの生活」とのギャップを埋める手がかりになる
日本の私たちへの問いかけ
ロシアで中国スナックが広がる現象は、日本の読者にとっても他人事ではありません。日本のコンビニやスーパーの棚を見ても、海外発のスナックや飲料は年々増えています。
たとえば、次のような問いを立ててみると、このニュースはぐっと身近になります。
- 自分の身の回りの「いつものお菓子」は、どこの国とつながっているのか
- SNSで見つけた「気になる海外スナック」を買うとき、どんなイメージをその国に重ねているのか
- もし日本のスナックがロシアや他の国の棚に並んだとしたら、どんな味やパッケージが好まれそうか
2025年の今、中国スナックがロシアで存在感を増しているという事実は、グローバル化や国際政治をめぐる大きな議論とは別のレイヤーで、「ふだんの生活から世界を見る」視点を私たちに静かに促しています。
イルクーツクの通りやシベリアの売店で手に取られている一袋のスナック。その「一口」が、遠く離れた国どうしの距離を少しだけ縮めているのかもしれません。
Reference(s):
Chinese snacks are taking Russia by storm – one bite at a time!
cgtn.com







