中国、欧州議会のXizang決議に強く反発 「虚偽情報」と抗議
欧州議会がXizang(チベット)に関する決議を可決したことを受け、中国のEU代表部が強い不満を表明しました。声明は決議を「事実を無視し、Xizang関連の虚偽情報を拡散するものだ」と非難し、中国EU関係への悪影響に懸念を示しています。
欧州議会のXizang決議と中国側の抗議
中国のEU代表部によると、欧州議会は最近、Xizangに関する決議を採択しました。これに対し代表部の報道官は金曜日、EU側に正式な抗議を行い、強い不満と断固とした反対の立場を示しました。
報道官は、この決議が事実を無視し、Xizang関連の問題について虚偽の情報を流布していると指摘しています。また、中国のイメージを悪意をもっておとしめ、中国の内政に重大に干渉するものだと強く批判しました。
「虚偽情報」と「中国の核心的利益」
声明の中で中国側は、Xizang問題が自国の「核心的利益」と「重大な関心事項」に位置づけられることを改めて強調しました。これは、主権や領土にかかわる問題として、いかなる外部の干渉も受け入れられないという姿勢を示すものです。
報道官は欧州議会に対し、次の点を求めています。
- 事実を直視し、Xizang関連の問題の重要性と敏感さを正しく認識すること
- 中国の核心的利益と重大な関心を真に尊重すること
- 人権を口実として中国の内政に干渉することをやめること
- 反中国的な分裂勢力に誤ったシグナルを送るのをやめること
こうした表現からは、中国側がXizangをめぐる議論を、自国の主権に直接かかわる問題としてとらえていることがうかがえます。
人権と主権、その間にあるすれ違い
中国側は、欧州議会が「人権」を名目に中国の内政に干渉していると強く批判しています。声明は、EU側に対し、人権問題を口実として中国の内政に干渉することをやめるよう繰り返し求めています。
国際政治の場では、人権の尊重と国家主権の尊重という二つの原則が、ときに緊張関係を生みます。今回の声明も、欧州側が人権を強調する姿勢と、中国側が主権と内政不干渉を重視する姿勢のギャップを映し出していると言えます。
中国EU関係への影響は
声明の最後で報道官は、EU側に対し「中国EU関係の全体として健全で安定した発展を守るため、具体的な行動を取るべきだ」と呼びかけました。Xizang問題をめぐる対立が、両者の対話や協力の雰囲気に影響しかねないという危機感もにじみます。
一方で、中国側は「健全で安定した発展」という表現を用いることで、対立点がありつつも、中国EU関係の全体を壊したくはないというメッセージも発しているように読み取れます。
これからの注目ポイント
今回のXizang決議と中国側の強い反発は、中国EU関係の一断面にすぎませんが、今後の動きを考えるうえでいくつかのポイントが見えてきます。
- 欧州議会やEU機関が、今後Xizang関連でどのような発言や行動を取るのか
- 中国側が、外交的な抗議にとどまるのか、さらなる対応に踏み込むのか
- 他の協力分野に、この問題がどの程度影響するのか
Xizangをめぐる議論は、単なる一つの地域の問題にとどまらず、人権と主権、価値観と外交関係がどのように折り合いをつけていくのかという、より大きな問いを投げかけています。静かにニュースを追いながら、その背後にある考え方の違いにも目を向けておくと、今後の国際ニュースが少し立体的に見えてくるかもしれません。
Reference(s):
China says EU parliament spreading false information about Xizang
cgtn.com







