中国とスウェーデン、国交樹立75周年を祝う首脳メッセージ
2025年、中国とスウェーデンは国交樹立75周年の節目を迎えました。中国の習近平国家主席とスウェーデンのカール16世グスタフ国王が祝電を交わし、これからの関係をどう深めるかについてメッセージを送り合いました。
75周年を祝う首脳メッセージ
中国の習近平国家主席は祝電の中で、スウェーデンがヨーロッパの中で早い段階から中華人民共和国と外交関係を結んだ国の一つであることに言及しました。
習主席は、両国が国交を樹立してからの75年間、中国とスウェーデンの関係はおおむね安定して推移してきたと振り返りました。そのうえで、次のような分野で協力が拡大し、成果が積み重なってきたとしています。
- 経済・貿易
- 科学技術
- 教育
- 人と人との交流
習主席が示した今後の方向性
習主席は、自身が中国とスウェーデンの関係発展を重視していると強調し、この75周年を新たな出発点と位置づけました。その上で、今後に向けて次の四つの方向性を示しています。
- 政治的な相互信頼を一層高めること
- 経済や技術などの実務協力をさらに深めること
- 人的交流を増やし、相互理解を広げること
- 多国間主義と自由貿易を共に支持し、世界の平和と繁栄に貢献すること
特に、多国間主義と自由貿易を共に支持するという点は、国際協調や開かれた貿易体制を重視する姿勢を改めて示したものと言えます。両国の人びとにより多くの利益をもたらし、世界の安定にもつなげたいというメッセージが込められています。
スウェーデン国王が込めた期待
一方、スウェーデンのカール16世グスタフ国王も祝電の中で、中国とスウェーデンの緊密な協力が今後も一層深まっていくことへの期待を表明しました。また、両国の友好的な関係が今後も継続的に発展していくことを望むとしています。
ヨーロッパの一国であるスウェーデンの元首が、このように中国との協力の深化に前向きな姿勢を示したことは、長年積み上げられてきた信頼の重みを映し出しているとも受け取れます。
静かに積み上げられてきた中国・スウェーデン関係
習主席は、これまでの中国・スウェーデン関係をおおむね安定してきたと評価しています。大きな注目を集める派手なイベントよりも、経済や技術、教育、人的交流といった分野で、着実に協力が広がってきたことを強調した形です。
経済・貿易の分野では、企業同士の取引や投資などを通じて相互にビジネスの機会が生まれてきました。科学技術や教育の分野では、共同研究や人材交流などを通じた連携が積み重ねられてきたとみられます。こうした動きが、人と人との交流を支える土台にもなっています。
こうした日々の積み重ねがあったからこそ、75周年という節目に、両国の首脳がそろってこれからも関係を深めていきたいとメッセージを交わすことができたとも言えます。
節目の年に問われるこれからのかたち
国交樹立75周年は、単なる記念の年ではありません。これまでの歩みを振り返ると同時に、次の10年、20年でどのような関係を築いていくのかを考えるきっかけでもあります。
中国側は、政治的信頼の強化や実務協力の拡大に加え、多国間主義と自由貿易を共に支えることを提案しました。スウェーデン側も、緊密な協力を一層深める意欲を示しています。
世界が多くの課題に直面する中で、二国間の安定した関係をどのように国際社会全体の利益につなげていくのか。今回の首脳メッセージは、その問いに対する一つの起点と言えるかもしれません。
ニュースとしての出来事は数行で説明できるかもしれませんが、その背後には、75年という時間の積み重ねと、これからの長い時間への静かな約束が込められています。
Reference(s):
Chinese president, Swedish king mark 75 years of diplomatic ties
cgtn.com








