中国ペット経済の最前線 犬専用レストランと進化するデイケア video poster
中国本土で、犬専用レストランや革新的なペットデイケアが登場し、急成長するペット経済の姿を映し出しています。2024年には市場規模が約3000億元(約420億ドル)に達したとされ、若手起業家たちが新しいサービスづくりに挑んでいます。
3000億元規模に拡大する中国本土のペット経済
国際ニュースとしても注目される中国本土のペット市場は、2024年時点で約3000億元、ドル換算で約420億ドルという大きな規模に達しました。このペット経済は、単にペットフードやグッズが売れるという段階を越え、サービス産業として多様な展開を見せています。
特に目立つのが、従来のペットカフェやペットホテルの枠を超えた、クリエイティブなサービスです。犬専用レストランや新しい形のペットデイケアは、その象徴的な例だと言えます。
犬が主役の犬専用レストランとは
話題を集めているのが、犬だけが食事を楽しむことを前提にした犬専用レストランです。ここではペットが主役で、飼い主は自分が食事をするのではなく、愛犬に料理をサーブする給仕役となります。
犬たちは専用の席やスペースで料理を楽しみ、飼い主はその様子を見守りながら世話をします。ペットと過ごす時間そのものに価値を置くスタイルであり、「ペットは家族」という考え方をサービスの形に落とし込んだものだといえます。
従来、人間が主役でペットは「同伴可」として扱われる飲食店が多いなか、犬専用レストランはその前提をひっくり返し、「ペットが主役、人はサポート役」という発想で注目を集めています。
ペットデイケアが変える日常の預け方
もう一つの注目分野が、ペットデイケアと呼ばれる日中預かりサービスの進化です。中国本土では、単にペットを預かるだけでなく、新しい発想でペットケアを再定義するデイケア施設が生まれています。
飼い主が仕事や外出で家を空けるあいだ、ペットが安心して過ごせる場所を提供することはもちろん、ペット同士が交流したり、ストレスなく過ごしたりできるよう工夫されたサービスが打ち出されています。こうした施設は、従来の預かりサービスという枠を超え、ペットの生活の質を高める場として位置づけられつつあります。
若手起業家がつくるインクルーシブな場
このような新しいペットサービスの多くは、若い起業家たちによって生み出されています。2024年に約3000億元規模となったペット経済の中で、彼らはインクルーシブ(包摂的)で、既存の枠にとらわれないサービスづくりに挑戦しています。
犬専用レストランや革新的なデイケアは、「ペットも人も同じ空間を楽しむ」「誰も排除しない」という価値観を前提に設計されています。ペットを連れている人も、これからペットを迎えたいと考えている人も、同じ場所で学び、交流できるようなサービスも今後広がっていくかもしれません。
こうした試みは、単なる消費の拡大だけでなく、ペットとの関係性そのものを問い直す動きでもあります。ペットの幸せと、人間の生活の質の両方をどう高めていくかという視点が、ビジネスの中に織り込まれつつあるのが特徴です。
日本の読者にとっての示唆
国際ニュースとして見ると、中国本土のペット経済の変化は、アジア全体のライフスタイルの変化とも響き合っています。ペットを家族の一員として扱う流れは、多くの国や地域で共通しつつあり、その中でどのようなサービスが生まれるかは、社会の価値観を映す鏡でもあります。
日本語で国際ニュースを追う読者にとって、中国本土で登場している犬専用レストランやペットデイケアは、「自分ならどんなサービスを使いたいか」「ペットとどう付き合っていきたいか」を考えるきっかけになりそうです。
2025年のいま、3000億元規模に達したペット経済は、さらに新しいアイデアを生み出していくとみられます。犬専用レストランも、ペットデイケアも、その一部にすぎません。今後どのような形でペットと人の関係がデザインされていくのか、引き続き注目していきたい動きです。
Reference(s):
China's new pet scene: Restaurants for dogs, day care for pets
cgtn.com








