中国の対外貿易、4月は5.6%増 輸出が9.3%増とけん引
中国税関総署が公表した最新の貿易統計によると、2025年4月の中国の貨物の輸出入総額(人民元建て)は前年同月比5.6%増となりました。輸出が力強く伸びたことで全体を押し上げており、中国経済と世界経済の動きを読むうえで注目すべき数字です。
4月の中国貿易、輸出が9.3%増で全体を押し上げ
今回の統計は、人民元建ての貨物貿易(モノの輸出入)を対象としたものです。2025年4月の主な数字は次のとおりです。
- 輸出入総額:前年同月比5.6%増
- 輸出:9.3%増の2.27兆元(約3140億ドル)
- 輸入:0.8%増の1.57兆元
特に輸出が2ケタに近い伸び率となり、全体の貿易額を押し上げました。輸入も小幅ながらプラスとなり、中国国内の需要や生産活動が底堅く推移している様子がうかがえます。
1〜4月累計は2.4%増 輸出は堅調、輸入は調整続く
2025年1〜4月の累計(人民元建て)でも、中国の貨物貿易は全体として拡大傾向を示しています。
- 輸出入総額:2.4%増の14.14兆元
- 輸出:7.5%増の8.39兆元
- 輸入:4.2%減の5.75兆元
累計で見ると、輸出は安定した伸びを続ける一方、輸入は前年同期比で減少しています。ただし、4月単月では輸入が前年同月比0.8%増とプラスに転じており、今後の持ち直しに注目が集まりそうです。
数字が映す中国経済と国際需要
輸出が7〜9%台の伸びを維持していることは、世界市場における中国製品の需要が引き続き強いことを示しています。電子機器や機械、日用品など、幅広い分野での輸出が全体を支えているとみられます。
一方で、輸入は累計ではマイナスとなっており、資本財(設備投資向けの機械など)や原材料の動きが注目されます。4月にわずかながらプラスへと転じたことは、中国国内の生産や消費が徐々に下支えされている可能性も示しており、今後の月次データの推移が重要になってきます。
日本や世界経済への意味合い
中国の対外貿易の動きは、日本を含むアジア各国や世界経済に直接影響します。輸出の拡大は、世界のサプライチェーン(供給網)が機能していることの表れでもあり、部品や資本財を中国に供給している国にとっては、ビジネス機会の拡大にもつながります。
日本にとっても、中国向けの中間財・部品輸出や、中国経由で世界に展開するサプライチェーンの安定は重要です。中国の輸入が今後持ち直せば、日本企業にとっての需要の追い風となる可能性があります。
今後の注目ポイント
今回の貿易統計から、2025年の中国経済と国際貿易を考えるうえで、次の点が注目されます。
- 輸入の持ち直しが続くかどうか(内需や設備投資の改善度合いの指標となる)
- 輸出の高い伸びがどこまで持続するか(世界需要の強さや製造業の競争力と関連)
- 為替レートの動きと、人民元建て統計とドルベース統計の差
中国の貿易動向は、日本の企業戦略や投資判断にも影響するため、国際ニュースとして今後も継続的にフォローしておきたいテーマです。本記事は、中国の最新の貿易統計を日本語で整理し、スキマ時間でも概要がつかめるようにまとめました。より詳しい議論のきっかけとして、身近な人との会話やSNSでのシェアにも活用してみてください。
Reference(s):
cgtn.com








