中国本土で健康志向ダイエット 現金減量企画が映す意識の変化
健康志向が中国本土のダイエットを動かす
今年4月、中国本土の北京で行われた減量キャンペーン「ハッピー減量チャレンジ」が、体重管理の目的が「見た目」から「健康」へと移りつつある現状を映し出しました。現金インセンティブをきっかけに、多くの人が自分の生活習慣と向き合っています。
北京25店舗で実施された「ハッピー減量チャレンジ」
この取り組みは、中国本土のオンライン医療サービス企業JD Healthが企画し、北京の25の薬局で実施されました。4月初旬から1カ月間、4月末までに2.5キログラム以上の減量に成功した参加者に現金を支払うという内容です。
キャンペーンはSNSで急速に話題となり、対象店舗の前には長い行列ができました。予想を超える参加者が集まったため、主催者は途中で条件を厳しくしましたが、それでも人々の熱気は冷めなかったといいます。
5.5キロ減と1000元の現金 ジェシーさんの1カ月
北京在住のフリーランサー、37歳のジェシーさんは、このチャレンジで5.5キログラムの減量に成功し、1000元(約138ドル)の報酬を受け取る見込みです。
1カ月のあいだ食事内容を見直した結果、服がゆるく感じられるようになり、気持ちも前向きになったと話します。一方で、急激な減量に伴う低血糖のような症状も経験し、短期間で大きく体重を落とすことが本当に健康的かどうかには不安もあるとも振り返っています。
それでもジェシーさんは、このキャンペーンによって明確でわかりやすい目標ができ、続ける力になったと語ります。現金という具体的なごほうびが、日々の自己管理のモチベーションになった形です。
「痩せるため」ではなく「健康でいるため」に
今回のチャレンジに参加した多くの人が強調したのは、スリムな体型そのものではなく、健康状態の改善でした。
エンジニアとして働く29歳のリウさんは、適度な運動と食事の調整によって3キログラムの減量に成功しました。リウさんは「目的は細く見せることではなく、気分よく、健康でいること」と話します。
こうした声からは、体重管理を自己肯定感や美容のためだけではなく、日々の体調管理と結びつけて考える姿勢がうかがえます。
短期集中ダイエットの課題と、これからの体重管理
短期間での減量は達成感が大きい一方で、ジェシーさんが経験したように、体への負担を感じる場面もあります。今回のチャレンジは、その両面をあらためて浮き彫りにしました。
今回の取り組みは、現金インセンティブという分かりやすい仕組みを入り口にしながらも、最終的には「自分の健康とどう向き合うか」を考えるきっかけになった様子がうかがえます。
体重計の数字や見た目だけにとらわれず、日々の体調やこころの状態を含めて体重管理を考えること。その重要性を、北京でのこのチャレンジが静かに示しているようです。
Reference(s):
Health takes the lead as main driver of weight management in China
cgtn.com








