重量挙げアジア選手権で張海琴が世界ジュニア新記録3冠
重量挙げのアジア選手権(中国・浙江省江山市)で、中国代表の張海琴(Zhang Haiqin)選手が女子55キロ級を世界ジュニア新記録で制し、3つの金メダルを独占しました。
国際ニュースとしても注目されるこの重量挙げアジア選手権で、2005年生まれの新星が躍動し、男子では朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)やベトナムの選手も存在感を示しました。
女子55キロ級:張海琴が6本すべて成功、世界ジュニア記録を一気に更新
土曜日に行われた女子55キロ級で、張海琴選手は6回の試技をすべて成功させる圧巻の内容でした。スナッチでは99キロを持ち上げ、この階級の金メダルを獲得します。
続くクリーン&ジャークでは、126キロに成功。トータルは225キロとなり、スナッチ、クリーン&ジャーク、トータルの3種目すべてで世界ジュニア記録を更新しました。
- スナッチ:99キロ(金)
- クリーン&ジャーク:126キロ(金)
- トータル:225キロ(金・世界ジュニア新記録)
2005年生まれという若さで世界ジュニア記録を塗り替えた張選手は、今後のオリンピックや世界選手権でも主力として期待される存在になりつつあります。
男子61キロ級:王浩が先行も、DPRKのパク・ミョンジンが逆転
男子61キロ級では、中国の王浩(Wang Hao)選手が序盤から主導権を握りました。スナッチで142キロを成功させ、この種目の金メダルを獲得します。
しかし、勝負はクリーン&ジャークで一変します。王浩選手は163キロの試技には成功したものの、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)のパク・ミョンジン(Pak Myong Jin)選手が170キロを挙げ、トータルでも王選手を1キロ上回る逆転を果たしました。
- 王浩:スナッチ142キロで金
- パク・ミョンジン:クリーン&ジャーク170キロで金、トータルでも金
最終的に、中国の王敏(Wang Min)選手が3種目すべてで銅メダルを獲得しており、この階級では中国勢2人とDPRKの選手が僅差で競り合う展開となりました。
男子67キロ級:鄭新豪の失速を突き、ベトナムのチャン・ミン・チーが総合優勝
男子67キロ級では、中国の鄭新豪(Zheng Xinhao)選手がスナッチで147キロを成功させ、この種目の金メダルを獲得します。序盤は理想的な展開でした。
ところが、クリーン&ジャークでは流れが変わります。鄭選手は開幕試技の170キロに成功したものの、それ以降は記録を伸ばせず、この種目では銅メダルにとどまりました。
一方、ベトナムのチャン・ミン・チー(Tran Minh Tri)選手が安定した試技を重ね、最終的なトータルは318キロ。鄭選手の317キロを1キロ上回り、トータル金メダルを逆転で勝ち取りました。
- 鄭新豪:スナッチ147キロ(金)、トータル317キロ
- チャン・ミン・チー:トータル318キロ(金)
競争激化するアジア重量挙げ、日本の視点から見えるもの
今回のアジア選手権は、中国代表の選手が多くのメダルを獲得する一方で、DPRKやベトナムの選手が要所で逆転勝利を収めた点が印象的です。アジアの重量挙げは、特定の国だけでなく、複数の国や地域が拮抗する時代に入っていると言えます。
日本の読者にとっても、この流れは無関係ではありません。アジアのレベルが全体として底上げされることで、国際大会の標準記録やメダル争いの水準はさらに高まっていきます。若い世代が記録を更新し続けるなかで、各国・地域の代表チームは、
- 技術だけでなく試技戦略の精度
- メンタル面の強さ
- 長期的な育成システム
といった総合力がより一層問われるようになっていくでしょう。
これからの見どころ:張海琴世代がつくる新しい勢力図
女子55キロ級で世界ジュニア記録をすべて塗り替えた張海琴選手のような2000年代生まれの選手たちは、これから10年ほど国際舞台の中心を担う世代です。
今回のアジア選手権で見られたように、わずか1キロ差が金メダルと銀メダル、あるいは優勝と敗戦を分けることも少なくありません。数字だけでなく、そこに至るまでの駆け引きや選択も含めて見ると、重量挙げはより奥行きのあるスポーツとして楽しむことができます。
アジアの重量挙げが世界の舞台でどのような存在感を示していくのか。張海琴選手、パク・ミョンジン選手、チャン・ミン・チー選手らの名前は、今後の国際ニュースでも頻繁に耳にすることになりそうです。
Reference(s):
China's Zhang Haiqin shines at Asian Weightlifting Championships
cgtn.com








