中国男子4×400mが世界リレーで国内新記録 東京2025へ大きく前進
【国際ニュース】中国の男子4×400メートルリレー代表が、広東省広州市で開催された世界リレー大会で3分01秒87の国内新記録を樹立しました。東京2025世界選手権のリレー種目の出場権争いが続く中での快走で、中国陸上界にとって大きな一歩となりました。
雨のホーム・広州で生まれた3分01秒87
大会は中国南部の広東省・広州で行われ、レース当日は雨という難しいコンディションでした。その中で、中国の男子4×400メートルリレー代表は3分01秒87をマークし、男子4×400メートルの国内記録を更新しました。
メンバーは、梁宝堂(リャン・バオタン)、李宜清(リー・イーチン)、張奇寧(ジャン・チーニン)、傅浩然(フー・ハオラン)の4人。いずれも代表歴の浅い若手選手で構成されたチームです。予選1組で2着に入り、決勝進出と東京2025世界選手権の出場枠を同時に獲得しました。
アンカーを務めた傅浩然選手は、レース後に「走っているときは頭の中が真っ白で、とにかく全力を出すことだけを考えていました」と振り返っています。最終走者としてスペインのベルナト・エルタ選手を逆転し、2位に滑り込む力走でした。
世界リレーとは何か 東京2025への主な予選大会
世界リレー大会(World Athletics Relays)は、世界陸上競技連盟が主催するリレー専門の国際大会です。今回の広州大会は、2025年9月に東京で開催された世界陸上選手権(World Athletics Championships Tokyo 2025)のリレー種目に向けた主要な予選を兼ねていました。
大会では、男子・女子・混合それぞれの4×100メートルと4×400メートルの計6種目が実施されました。混合4×100メートルを除く各種目では、上位14チームが東京2025への出場権を得る仕組みでした。
- 男子・女子の4×100メートル、4×400メートル、混合4×400メートルで、それぞれ14チームが出場権
- そのうち8枠は大会初日に、残り6枠は大会2日目に決定
- 各種目とも4つの予選組で上位2チームが決勝と世界選手権出場権を獲得
- 残るチームは2日目の第2次予選で残りの6枠を争う
中国男子4×400メートルは、この仕組みの中で初日に出場権を確保し、効率よく東京2025への切符を手にした形です。
2028年ロサンゼルス五輪に向けた新種目 混合4×100メートル
今回の世界リレーでは、2028年ロサンゼルス五輪で正式採用される予定の新種目、混合4×100メートルリレーが世界の舞台に初登場しました。男女2人ずつがバトンをつなぐこの種目は、スピードだけでなくチーム戦略やエンターテインメント性も重視されるとして注目を集めています。
初の世界的なレースとなった混合4×100メートルでは、カナダが40秒90でトップ通過。中国の黄舒萍(ホアン・シューピン)、孔令尧(コン・リンヤオ)、陳金鳳(チェン・ジンフォン)、陳冠鋒(チェン・グアンフォン)で臨んだチームも、41秒30で決勝進出を決めました。
陳冠鋒選手は「男女が一緒にバトンをつなぐのはとても面白く、新しい種目の誕生にとてもわくわくしています」と話し、新種目への期待感を語っています。
男子4×100メートルはわずか0秒005差 女子はバトンに課題
男子4×100メートルでは、ベテランスプリンターの謝震業(シエ・ジェンイェ)がチームを率いました。中国チームは予選4組で38秒30をマークし、2着のイタリアにわずか0秒005届かず3着という結果でした。
このレースでは、南アフリカと日本が37秒84の世界リードタイム(シーズン世界最速)を記録し、男子短距離リレーのレベルの高さを示しました。中国チームにとっては、世界トップと僅差で渡り合えることを示す内容だったと言えます。
一方、女子4×100メートルではドラマがありました。第3走者の梁小静(リャン・シャオジン)選手から第4走者の葛曼棋(グー・マンチー)選手へのバトンパスが乱れ、スピードに乗り切れないままフィニッシュ。組6着に終わり、上位進出はなりませんでした。
リレーは個々のスプリント能力に加え、バトンの受け渡し精度がレース結果を大きく左右します。女子チームにとっては、今後に向けた課題がはっきりと見えたレースだったとも言えます。
米国とスペインも存在感 世界のリレー戦線はさらに拮抗
他種目では、混合4×400メートルで米国チームが3分11秒37の世界リードタイムを叩き出し、層の厚さを示しました。混合4×400メートルは、男女4人が400メートルずつ走る種目で、走順や戦略の違いが見どころです。
女子4×100メートルでは、スペインが42秒18の国内新記録を樹立しました。欧州勢も含め、各国・各地域がリレー強化を進めていることがうかがえます。
広州での世界リレーは、中国チームの躍進とともに、世界のリレー競技がますます拮抗し、記録水準が上がっていることを印象づける大会となりました。東京2025世界選手権を経て、2028年ロサンゼルス五輪に向けたリレー戦線はさらに激しさを増していきそうです。
Reference(s):
China break men's 4x400m national record at World Athletics Relays
cgtn.com








