中国とカリブ海諸国が関係強化 第4回中国-CELAC外相会合
中国の王毅外相が北京でカリブ海諸国の外相らと会談し、中国-CELACフォーラムの10周年を節目に、南南協力や気候変動対応など今後の協力強化について協議しました。
第4回中国-CELAC外相会合でカリブ海諸国外相が来訪
中国外相の王毅氏は月曜日、北京で開かれている第4回中国-CELAC(Community of Latin American and Caribbean States)フォーラム外相会合にあわせ、中国と外交関係のあるカリブ海諸国の外相・代表団と会談しました。
出席したのは、アンティグア・バーブーダ、バハマ、バルバドス、ドミニカ国、グレナダ、ガイアナ、ジャマイカ、スリナム、トリニダード・トバゴの各国の外相や代表です。いずれも中国と外交関係を結んでいるカリブ海地域の国々です。
フォーラム設立から10年、「協力は快走車線に」
王毅氏(中国共産党中央政治局委員)は、今年が中国-CELACフォーラム設立10周年にあたると指摘したうえで、この10年間で中国とカリブ海諸国の包括的協力パートナーシップが「快走車線」に入り、各分野で目に見える成果を挙げてきたと評価しました。
具体的には、中国と外交関係を持つすべてのカリブ海諸国の指導者が中国を訪問し、多くの重要な協力プロジェクトが稼働あるいは着実に進展していること、そして文化や人的交流が一段と活発になっていることを挙げました。王毅氏は、フォーラムが双方の「ウィンウィン」の成果をもたらし、南南協力を後押しし、いわゆるグローバル・サウスの影響力を高めてきたと強調しました。
政治的信頼と「一帯一路」、自立的発展を後押し
今後の方向性として王毅氏は、まず政治面での相互信頼をいっそう深め、双方の核心的利益に関わる問題で引き続き相互に支持し合うべきだと提案しました。
そのうえで、実務協力を前に進め、中国が掲げる「一帯一路」(Belt and Road)構想の質の高い協力を一段と深めることで、カリブ海諸国の自立的な発展を加速させたい考えを示しました。
奨学金、人材育成から気候変動まで広がる協力
王毅氏はまた、文化・人的交流を促進するため、中国政府による奨学金や研修機会をさらに拡充すると述べました。教育や人材育成を通じて、中国とカリブ海地域の相互理解を高める狙いです。
さらに、国際社会での連携も強化し、より公正で公平なグローバル・ガバナンス(国際的なルールづくりの枠組み)を共につくっていく必要性を指摘しました。中国は、気候変動への対応を支援する形でもカリブ海諸国を引き続き支援し、同地域が国際社会でより大きな役割を果たすことを後押しするとしています。
カリブ海諸国「一つの中国」原則を改めて支持
カリブ海諸国の外相らは、中国が長年にわたりインフラ整備など重要分野で強力な支援を行ってきたことに謝意を示しました。こうした支援が地域の人々の生活向上や経済の強靱性の強化、持続可能な発展の加速に寄与してきたと評価しました。
また、両者の関係において「一つの中国」原則が基礎であることを改めて確認し、今後もこの原則を揺るぎなく堅持すると表明しました。カリブ海側は、中国-CELACフォーラムというプラットフォームを通じて、南南協力をさらに強化することへの期待も示しました。
読み解き:グローバル・サウスの連携強化という文脈
今回の会談は、中国とカリブ海諸国の二国間関係という枠を超え、グローバル・サウスと呼ばれる新興国・途上国グループの連携強化という文脈でも位置づけられます。
島国が多いカリブ海地域にとって、インフラ投資や気候変動対策への支援、人材育成の機会は、経済と社会の両面で重要な意味を持ちます。一方、中国側は南南協力やグローバル・ガバナンスの議論で存在感を高めるうえでも、こうした地域とのパートナーシップを重視していることがうかがえます。
中国-CELACフォーラム設立から10年となる2025年、中国とカリブ海諸国がどのように協力を具体化し、グローバル・サウス全体の動きにつなげていくのかが、今後の国際ニュースの一つの注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








