国際ニュース:中国本土の看護師数が年8%増 国際看護師の日が映す変化
2025年の国際看護師の日をきっかけに、中国本土で看護師数が年8%ペースで増加しているという動きが注目されています。看護師不足が課題となる国や地域が多いなか、このトレンドは医療体制と経済にどんな意味を持つのでしょうか。
114回目の国際看護師の日と今年のテーマ
2025年5月12日には、第114回となる国際看護師の日が世界各地で記念されました。この日は、近代看護の礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日に由来しています。
今年のテーマは英語で Our nurses. Our future. Caring for nurses strengthens health systems と掲げられました。直訳すると「私たちの看護師。私たちの未来。看護師を支えることが保健医療体制を強くする」といった意味合いで、看護師の存在が世界の健康と経済の安定を支えるというメッセージが込められています。
中国本土で看護師が年8%増というトレンド
National Health Commission of the People's Republic of China によると、中国本土の看護師数は近年、着実な増加が続いています。とくに注目されているのが、看護師数が年平均8%のペースで伸びているという点です。
年8%増というのは決して小さな数字ではありません。数年間続けば、看護師の総数は短期間で大きく積み上がっていきます。これは、病院だけでなく、地域医療や在宅ケア、予防医療など、幅広い場面で人材の選択肢が広がる可能性を示しています。
看護師への投資が医療と経済を強くする
国際看護師の日の今年のテーマは、看護師を支えることが医療体制そのものを強くする、という考え方を前面に出しています。中国本土での看護師数の増加は、その具体例の一つといえます。
- 看護師が増えることで、地域の医療アクセスが改善し、病気の重症化を防ぎやすくなる
- 健康状態が安定すれば、労働力の維持や生産性の向上につながり、経済の安定にも寄与する
- 医療・ケア分野での雇用が拡大すれば、サービス産業としての経済効果も期待できる
看護師を「コスト」ではなく「将来への投資」と捉える視点が、国際看護師の日のメッセージと、中国本土の人材拡充の動きに共通しています。
日本から見る中国本土の動き
日本でも医療・介護人材の不足が課題となるなか、中国本土で看護師数が年8%増というテンポで増えているというニュースは、医療体制をどう強化するかを考えるうえで示唆的です。
一方で、人数が増えればそれで十分というわけではありません。現場の負担軽減や働き方の改善、キャリアパスの整備、都市部と地方の格差への対応など、質と量をどう両立させるかが次の論点になります。国際看護師の日が掲げたテーマは、まさに「看護師を守ること」が医療体制全体を支えるという方向性を示しています。
これから注目したいポイント
中国本土での年8%という看護師数の成長ペースが今後も続くのか、その増加がどのように医療の質や地域の健康指標に表れていくのかは、国際ニュースとしても引き続きフォローしたい点です。
同時に、国や地域を問わず、看護師への評価や働く環境をどう見直すかは、読者一人ひとりにとっても無関係ではありません。通院の場面でのコミュニケーション、家族のケアを考えるとき、あるいはSNSで医療について語るとき、看護の役割をどのように捉え直すか。2025年の国際看護師の日のメッセージは、そんな問いを私たちに投げかけています。
Reference(s):
Chart of the Day: China's nursing workforce sees 8% annual growth
cgtn.com








