中国とベネズエラ外相が北京で会談 農業・エネルギー協力とラテンアメリカの役割を確認
8日、中国の王毅外相は北京でベネズエラのイバン・ヒル外相と会談し、両国関係を「信頼できる友人であり戦略的パートナー」と位置づけました。国際情勢が不透明さを増すなか、中国とベネズエラが農業・貿易・エネルギー分野での協力強化や、ラテンアメリカの国際的な役割について意見を交わしたことは、2025年の国際ニュースとしても注目されます。
北京で確認された「信頼できる友人」としての関係
中国共産党中央政治局委員でもある王毅外相は、ベネズエラとの関係を「信頼できる友人であり戦略的パートナー」と強調しました。世界的な課題が重なるなかでも、両国の関係は「揺るがない」とし、これまで築いてきた結びつきの強さをアピールしています。
王外相は、両国の首脳がすでに今後の二国間関係の方向性を示しているとしたうえで、その「首脳間のコンセンサス(合意)」を着実に実行に移し、両国民に具体的な成果として還元していく考えを示しました。
農業・貿易・エネルギーでの実務協力を拡大へ
今回の会談では、経済協力の具体的な方向性として、農業・貿易・エネルギー分野の連携強化が挙げられました。王外相は、ベネズエラの「自主的な発展努力」を評価し、多国間の枠組みの中で、より緊密な協力を進める用意があると表明しました。
特に、中国市場により多くのベネズエラ産品を受け入れる考えを示した点は、ベネズエラ側にとっても重要なメッセージです。発言からは、例えば次のような協力のイメージがうかがえます。
- ベネズエラ産品の中国向け輸出拡大
- 農業分野での生産や流通に関する協力の強化
- エネルギー分野での長期的なパートナーシップの深化
王外相は、こうした実務的な協力を通じて、両国関係を「戦略的パートナーシップ」としてさらに具体化していきたい考えをにじませました。
ラテンアメリカの存在感と「反覇権」のメッセージ
王外相は、ラテンアメリカの「世界における役割が高まっている」と指摘し、地域の団結を支持する立場を示しました。そのうえで「覇権主義」に反対する姿勢を改めて表明し、一国や特定の勢力による支配ではなく、地域としてのまとまりと自主性を重んじる考え方を示しています。
また、王外相は、ベネズエラが「中国・CELAC(中南米・カリブ海諸国共同体)フォーラム」に積極的に参加していることを評価しました。中国とラテンアメリカ・カリブ地域との対話と協力の場で、ベネズエラが重要な役割を果たしているというメッセージとも受け取れます。
ベネズエラが評価する「平和と発展」での中国の役割
これに対し、ヒル外相は、両国の協力が着実に前進していることに満足感を示しました。さらに、中国が国際社会で「平和と発展」を促進するうえで果たしている役割を高く評価しました。
軍事的な対立よりも、対話や発展を重視する姿勢を評価する発言は、中国とベネズエラが、経済だけでなく外交面でも歩調を合わせようとしている様子をうかがわせます。
この国際ニュースから読み取れること
今回の中国・ベネズエラ外相会談から、次のようなポイントが見えてきます。
- 両国は、自らを「信頼できる友人」であり「戦略的パートナー」と再確認した。
- 農業・貿易・エネルギー分野での協力を通じ、首脳間の合意を具体的な成果につなげようとしている。
- ラテンアメリカの国際的な役割の高まりを強調し、中国・CELACフォーラムなどを通じた対話と連携を重視している。
世界の動きが複雑になるなかで、中国とラテンアメリカの関係強化は、国際秩序や貿易の流れを考えるうえで無視できないテーマになりつつあります。日本から国際ニュースをウォッチする読者にとっても、今後の動向を追っていく価値のある外交の一コマといえそうです。
Reference(s):
cgtn.com







