ウクライナ危機で中国とブラジルが共同声明 和平交渉の早期開始を呼びかけ
ウクライナ危機をめぐり、中国とブラジルが共同声明を発表しました。ロシアとウクライナの直接対話を「唯一の道」と位置づけ、グローバルサウスの役割にも踏み込んだ国際ニュースです。
共同声明の主な内容
中国とブラジルは火曜日、ウクライナ危機に関する共同声明を出し、ロシアのプーチン大統領による和平交渉の提案と、ウクライナのゼレンスキー大統領の前向きな反応を歓迎しました。
声明は、ロシアとウクライナができるだけ早く直接対話を始めるべきだと強調し、それが紛争を終わらせるための唯一の道だとしています。
- ロシアとウクライナの直接対話を、紛争終結への唯一の道と位置づけ
- 両国の最近の対話に応じる姿勢を評価
- 実りある交渉の開始と、より広い政治的合意の構築を呼びかけ
- すべての当事者の正当な懸念に応える政治的解決を強調
- グローバルサウスと連携し、危機解決に積極的に関わる意向を表明
対話再開への期待と「実りある交渉」
共同声明は、ウクライナ危機をめぐって最近示されている、対話に応じる意思を評価しました。そのうえで、中国とブラジルは、関係国が実りある交渉を始め、政治的解決に向けたより大きなコンセンサスづくりを進めることへの期待を示しています。
声明はまた、紛争を終わらせるには、公平で、持続的で、拘束力のある和平合意に達する必要があると指摘しています。短期的な緊張緩和にとどまらず、長期的な安定を見据えた枠組みづくりを重視しているといえます。
根本原因を見据えた政治的解決の追求
中国とブラジルは、ウクライナ危機の解決には、表面化した事象だけでなく、その根本原因を検証することが不可欠だとしています。背景にある安全保障や政治、地域秩序をめぐる課題に向き合うことで、公平で持続的な合意に到達できるという考え方です。
声明は、すべての関係者の正当な懸念に応える必要があるとし、特定の一方だけでなく、関係国全体の安全保障上の不安や懸念を包摂するアプローチの重要性を示しています。
昨年から続く動き:グローバルサウスを結集
今回の共同声明は、昨年から続く中国とブラジルの動きの延長線上にあります。声明は、2024年を通じた両国の取り組みをあらためて位置づけています。
2024年5月:対話再開の条件づくりを呼びかけ
中国とブラジルは昨年2024年5月、ウクライナ危機をめぐり、すべての関係当事者に対して、対話再開のための条件を整えるよう呼びかけました。ロシアとウクライナの直接対話を可能にする環境づくりを重視する姿勢です。
2024年9月:国連で「和平の友人グループ」を立ち上げ
さらに2024年9月には、国連でGroup of Friends for Peace(和平の友人グループ)を立ち上げました。目的は、グローバルサウスと呼ばれる国々を結集し、ウクライナ危機の政治的解決に向けて協調した取り組みを進めることです。
今回の共同声明で、中国とブラジルは、このグループを含む枠組みを通じて、今後も危機解決に向けた積極的な努力を続ける意思を示しています。
今後の焦点:グローバルサウスの役割
共同声明は、中国とブラジルがグローバルサウスと連携し、ウクライナ危機の解決に関わっていく姿勢を明確にしました。新興国や途上国が、ヨーロッパの紛争に対してどのように関与しうるのかという点で、今後の展開が注目されます。
焦点となるのは、実際にロシアとウクライナの直接対話が始まるのか、そして、グローバルサウスの国々がどのような形で交渉や合意形成を後押ししていくのか、という点です。中国とブラジルの今回のメッセージが、ウクライナ危機の政治的解決に向けた次の一歩につながるのか、国際社会の関心が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








