中国・CELACフォーラム第4回閣僚会合 王毅外相が10年の成果を強調
中国とラテンアメリカ・カリブ諸国の協力関係を話し合う中国・CELACフォーラムが第4回閣僚会合を開き、王毅国務委員兼外相が設立から10年の成果を「戦略的相互信頼」「実務協力」「友好の勢い」の3点で強調しました。
- 王毅外相が、中国・CELACフォーラム10年の成果を総括
- 戦略的相互信頼、実務協力、人的交流の3分野で進展と説明
- 一帯一路構想と各国の開発戦略の連携や奨学金制度なども成果として言及
北京で開かれた第4回閣僚会合
中国の王毅国務委員兼外相(中国共産党中央政治局委員)は、北京で開かれた第4回中国・CELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)フォーラム閣僚会合に出席し、過去10年間の歩みを振り返りました。王毅氏は、このフォーラムの枠組みが「対等な対話と互恵協力」のための重要な場となり、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国の「共同の未来をともに築く」取り組みに新たな原動力を与えてきたと述べました。
中国・CELACフォーラムとは
中国・CELACフォーラムは、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国が集まり、政治対話や経済協力、人材交流などを話し合う協議の枠組みです。王毅氏によれば、この10年でフォーラムは、中国と地域諸国の関係を包括的に議論するための「不可欠なプラットフォーム」へと成長してきました。
王毅外相が示した3つの成果
1. 戦略的相互信頼の深化
1つ目のポイントとして、王毅氏は「戦略的相互信頼が一段と深まった」と総括しました。中国とラテンアメリカ・カリブ諸国の間では、高いレベルでの往来や対話が続き、「団結」と「発展」をめぐる共通認識が固まってきたといいます。その結果、中国とLAC(ラテンアメリカ・カリブ)諸国との関係は、対等性、互恵性、イノベーション、開放性を特徴とする新たな段階に入り、双方の人々に具体的な利益をもたらしていると強調しました。
2. 実務協力の拡大
2つ目に、王毅氏は「実務協力の拡大」を挙げました。フォーラムを通じて提示された資金協力パッケージのうち、8割以上がすでに実行に移されていると説明しました。また、中国の「一帯一路」構想とラテンアメリカ・カリブ諸国の開発戦略との連携が積極的に進められていると述べ、さまざまな分野での協力が重ねられてきたとの見方を示しました。
3. 友好と人的交流の加速
3つ目として、王毅氏は「友好の勢いの継続」を挙げました。中国側がこれまでに表明してきた政府奨学金や、中国とLAC地域の若手リーダーを対象とする研修プログラムなどのプロジェクトは、すべて実施に移されたと説明しました。こうした人的交流は、将来の指導的立場を担う世代同士のつながりを強め、長期的な信頼関係づくりに寄与すると位置づけています。
ラテンアメリカ・カリブ諸国にとっての意味
王毅氏の発言は、中国がラテンアメリカ・カリブ諸国との長期的な関係構築を重視している姿勢を改めて示すものです。フォーラムの場で繰り返し強調される「対等な対話」「互恵的な協力」という言葉は、単なる外交レトリックにとどまるのか、それとも各国の開発や市民生活にどのような形で反映されていくのかが、今後の注目点と言えます。
これから10年への視点
中国・CELACフォーラムは、すでに10年の成果が積み上がったとされる一方で、次の10年をどうデザインするかという課題にも直面しています。王毅氏が示した3つの成果は、そのまま今後の協力の基盤でもありますが、国際環境の変化や各国の内政・経済状況の変動が、協力の中身を柔軟に見直すことを求めていく可能性もあります。
日本にいる私たちにとっても、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国の関係は決して遠い話ではありません。世界経済の構図や国際機関での議論の流れなどに間接的に影響し得るからです。中国・CELACフォーラムの10年をどう評価するのか、そして次の10年でどのような協力の形が望ましいのか。国際ニュースを追ううえで、静かに考えてみたいテーマの一つです。
Reference(s):
Wang Yi hails fruitful results of China-CELAC Forum over past decade
cgtn.com








