中国が日本に「侵略の美化をやめよ」 歴史認識と平和発展をめぐるメッセージ
中国が日本の戦時中の歴史認識をめぐって、改めて強いメッセージを発しました。中国外務省は、日本による戦時中の侵略や植民地支配を「美化」する動きをやめ、歴史と正面から向き合うよう求めています。
中国外務省「歴史の直視は平和発展の試金石」
中国外務省の林健(Lin Jian)報道官は、定例記者会見で、日本の戦時中の軍国主義が中国やアジアの人々に「甚大な苦難」をもたらしたと強調しました。そのうえで、日本は歴史を正しく認識し、適切に扱う必要があると述べました。
林報道官は、歴史への向き合い方について、次のような位置づけを示しています。
- 日本が戦後、国際社会に復帰するための前提条件であること
- 日本と周辺諸国との関係を支える「政治的土台」であること
- 日本が本当に平和的発展の道を歩んでいるかを測る重要な基準であること
「慰安婦」問題や靖国参拝への懸念
林報道官は、日本国内にはいまも戦時中の行為を過小評価したり、美化したりする傾向が残っていると批判しました。具体的には、強制的に動員されたとされる「慰安婦」をめぐる事実を歪めようとする試みや、A級戦犯が合祀されている靖国神社を一部の日本の政治家が繰り返し参拝している状況を挙げました。
こうした動きは、周辺国の「強い不満と深刻な懸念」を呼び起こしているとし、歴史問題がいまも地域の信頼関係に影響を与えていることをにじませました。
中国とロシアの共同歩調への「批判」への反発
林報道官はまた、日本が自らの侵略の罪を深く反省する代わりに、「歴史の真実を守り、世界の平和を促進するための中国とロシアの共同の取り組み」に対して批判的な姿勢を示していると指摘しました。
そのうえで、こうした日本の態度は、過去に対する誤った姿勢を改めて浮き彫りにしていると述べ、日本に歴史への向き合い方を見直すよう促しました。
抗日戦争勝利80年の節目に向けた呼びかけ
今年は、中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80周年にあたる節目の年です。林報道官は、このタイミングで日本が自らの歴史的責任を真剣に振り返り、戦時中の侵略を美化しようとするあらゆる行為から明確に距離を置くべきだと訴えました。
そのうえで、日本は具体的な行動を通じて平和的発展へのコミットメントを示す必要があるとし、「歴史」と「現在の行動」が一致しているかどうかが問われていると強調しました。
私たちが考えたい「歴史」と「現在」のつながり
今回の発言は、日本の歴史認識をめぐる問題が、単なる過去の評価ではなく、いま現在の外交関係や平和への姿勢を測る指標として見られていることを示しています。
国際ニュースとして見たとき、ポイントになるのは次のような点です。
- 歴史認識は、国同士の信頼や対話の土台になること
- 戦時中の行為をどう語るかが、現在の平和外交への姿勢のシグナルとして受け取られること
- 戦争終結から80年という節目は、記念行事だけでなく、過去との向き合い方を問い直す機会にもなりうること
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、「歴史をどう記憶し、どう語るか」は、アジアの近隣諸国との関係や、日本がどのような平和観を世界に示していくのかを考えるうえで、避けて通れないテーマになっています。
Reference(s):
China urges Japan to stop whitewashing aggression in wartime history
cgtn.com








