中国、ブラジルなどラテンアメリカ5カ国にビザ免除 2026年5月末まで試行
中国がラテンアメリカ5カ国の一般旅券所持者を対象に、ビザ免除制度を導入しています。観光やビジネスなど幅広い目的での中国訪問がしやすくなる動きで、国際ニュースとしても注目されています。
2025年6月から1年間のビザ免除 対象は5カ国
中国外交部によると、ビザ免除の対象となるのは次の5カ国の一般旅券(普通パスポート)所持者です。
- ブラジル
- アルゼンチン
- チリ
- ペルー
- ウルグアイ
制度の実施期間は、2025年6月1日から2026年5月31日までの1年間の試行措置とされています。きょう時点(2025年12月)では、すでに制度開始から半年あまりが経過し、来年5月末まで続く予定です。
どんな目的ならビザなしで入国できるのか
外交部の説明によると、これら5カ国の一般旅券所持者は、一定の条件のもとでビザなしで中国に入国することができます。対象となる渡航目的は次の通りです。
- ビジネス
- 観光
- 親族や友人の訪問
- 交流プログラムへの参加
- 中国を経由した乗り継ぎ(トランジット)
ビザ免除での滞在期間は、1回の入国につき最長30日までとされています。長期滞在や就労などは別の手続きが必要になるとみられ、短期滞在を主な対象とした制度といえます。
中国外交部「より多くの友人に訪問してほしい」
このビザ免除措置について、中国外交部の林剣報道官は定例記者会見で説明しました。林報道官は、5カ国の一般旅券所持者がビザなしで入国できるようになり、観光やビジネス、交流などを目的とした訪問がしやすくなると述べています。
さらに林報道官は、中国への訪問にあたっては、ビザ免除制度やビザ手続きの簡素化といった政策を積極的に活用してほしいと呼びかけました。そのうえで、中国はハイレベルな対外開放を続け、各国との人の往来をさらに円滑にする新たな措置を今後も打ち出していく方針を示しています。
ラテンアメリカ5カ国との関係強化という文脈
今回のビザ免除制度は、ラテンアメリカの主要な5カ国を対象としている点が特徴的です。いずれも人口や経済規模を持つ国々であり、中国との間でビジネス、投資、観光、文化交流などの分野で連携を深める余地が大きいと考えられます。
ビザ取得の手間や時間が減ることで、企業の出張や商談、展示会・会議への参加、留学や短期研修、観光旅行など、多様な往来のハードルが下がります。この制度は、そうした往来を後押しし、双方の接点を増やす狙いがあるとみられます。
国際ニュースとしての意味合い
各国が観光客やビジネス人材の獲得をめぐってビザ政策を見直す中で、中国がラテンアメリカ諸国との人の往来を促進する制度を打ち出したことは、国際ニュースとしても注目されます。
ビザ免除は、単に旅行者数を増やすだけでなく、
- ビジネスの現場での対面コミュニケーションの機会を増やす
- 学術・文化交流を通じて相互理解を深める
- 将来的な投資や共同プロジェクトのきっかけをつくる
といった効果も期待されます。今回の中国の動きは、こうした人の流れを重視する流れの一つとして位置づけることができます。
日本の読者にとってのチェックポイント
今回のビザ免除制度は、日本のパスポート所持者が直接対象になるものではありません。それでも、国際ニュースとして追う価値はいくつかあります。
- 中国とラテンアメリカの関係強化が、世界経済や貿易の構図にどう影響するか
- ビザ政策の緩和が、他の地域や国にも広がるかどうか
- 人の往来が増えることで、新しいビジネスやスタートアップのチャンスが生まれる可能性
グローバル志向の読者にとっては、中国とラテンアメリカの動きが、アジアの経済圏や国際協力の形にどのように関わってくるのかを考えるきっかけにもなります。
これからの注目ポイント
制度は2026年5月31日までの試行とされており、今後の展開にも目が向きます。特に次の点は、今後の国際ニュースとして注目されそうです。
- 試行期間の終盤に、このビザ免除が延長されるのか、それとも内容が見直されるのか
- 5カ国から中国への渡航者数や、ビジネス・観光の具体的な変化
- 同様のビザ免除やビザ緩和の措置が、他の地域の国々にも広がるかどうか
人の移動は、ニュースとしては地味に見えることもありますが、経済や外交、文化交流の土台となる重要な要素です。今回の中国のビザ免除措置も、ラテンアメリカ5カ国との関係をどのように変えていくのか、引き続きウォッチしていきたいところです。
Reference(s):
China to extend visa-free policy for 5 Latin American countries
cgtn.com








