中国商務省、米国のセクション232関税とHuawei輸出規制に強く反発
中国商務省が米国のセクション232関税措置と半導体分野の輸出規制を強く批判し、即時停止と対等な対話を求めました。世界のサプライチェーンや国際貿易の行方を占う動きとして注目されています。
米国にセクション232関税の即時停止を要求
中国商務省の報道官であるHe Yongqian氏は、木曜日に行われた記者会見で、米国に対しセクション232関税措置を直ちにやめるよう求め、双方の懸念を対等な立場で話し合うべきだと強調しました。
報道官は、米国が輸入自動車や鉄鋼、アルミニウムに課している関税、さらに輸入医薬品に対するセクション232調査について、典型的な一方的かつ保護主義的な行為だと批判しました。
- 輸入自動車への関税
- 鉄鋼・アルミニウムへの追加関税
- 輸入医薬品に対するセクション232調査
セクション232は、米国の国内法に基づき、安全保障を理由に特定の輸入品に関税などの措置をとる仕組みとされています。中国側は、こうした措置が他国の正当な権益を侵害し、ルールに基づく多角的な貿易体制を損なうだけでなく、米国自身の産業の発展も妨げていると指摘しました。
Huawei製Ascendチップへの輸出規制を「乱用」と指摘
He氏はまた、米国商務省産業安全保障局が最近出した通知にも言及しました。この通知は、世界のどこであってもHuaweiのAscendチップを使用することは、米国の輸出管理規則に違反するとの見解を示すものだとされています。
これに対し報道官は、米国が中国製チップに対する輸出管理の仕組みを乱用しており、中国企業の正当な利益を深刻に損なうだけでなく、世界の半導体サプライチェーンの安定を脅かし、市場ルールと国際貿易秩序を乱していると強い懸念を表明しました。
さらに、こうした措置は双方の企業の間で長期的かつ互恵的で持続可能な協力関係を築くうえで有害だとしたうえで、中国としては米国に対し誤ったやり方を直ちに改めるよう求め、必要な場合には中国企業の正当な権益を守るため断固とした措置をとると述べました。
国際ニュースとしての意味:貿易とテクノロジーが交差
今回の発言は、米中の通商摩擦が依然として続く中で、関税と輸出規制という二つの領域が重なり合っていることを示しています。自動車や鉄鋼などの従来型産業に加え、半導体といった最先端分野でも緊張が高まっている構図です。
企業とサプライチェーンへの影響
中国側が懸念を示したように、輸出規制の強化は特定の企業だけでなく、部品調達や製造、販売に関わる幅広い企業へ波及する可能性があります。半導体のように国際的な分業が進んだ産業では、一国の規制が世界各地の工場や開発拠点に影響を与えやすい構造になっています。
また、関税措置が長期化すれば、企業のコスト増や投資計画の見直しを招き、結果として米国の産業競争力にも悪影響が出ると中国側は見ています。
ルールに基づく貿易体制への問い
中国商務省は、今回のセクション232関税や輸出管理を、ルールに基づく多角的な貿易体制を揺るがす動きだと位置づけています。各国・地域が自国の安全保障と産業政策を重視する一方で、どこまで一方的な措置を許容できるのかという難しい問いがあらためて突きつけられています。
これから何に注目すべきか
中国側は対話による解決を呼びかけつつ、必要に応じて対抗措置も辞さない姿勢を示しています。今後、米国が関税や輸出規制の運用方針を見直すのか、それとも緊張が長期化するのかが焦点となります。
- 米国がセクション232関税や医薬品調査をどの程度維持・拡大するのか
- Huawei製チップを含む半導体サプライチェーンへの新たな規制が出てくるのか
- 企業がリスク分散や調達先の見直しをどのように進めるのか
日本を含むアジアの企業や投資家にとっても、米中の通商政策はビジネス環境を左右する重要な要素です。今回の中国商務省のメッセージは、通商とテクノロジーをめぐる国際ルール作りの行方を考えるうえで、見逃せないシグナルと言えます。
Reference(s):
China urges U.S. to end Section 232 tariffs, criticizes export control
cgtn.com








