デンマーク外相が中国訪問へ 国交75周年で進むグリーン協力と外交
デンマークのラスムセン外相が5月17〜20日に中国を公式訪問すると、中国外交部が発表しました。国交樹立75周年という節目の年に行われるこの訪問は、経済やグリーン分野、気候変動などでの協力をさらに深める動きとして注目されています。
国交樹立75周年で高まる注目
中国外交部の林剣報道官は記者会見で、王毅外相の招きに応じて、デンマークのラス・ロッケ・ラスムセン外相が5月17〜20日に中国を公式訪問すると明らかにしました。
林報道官によると、デンマークは中国と外交関係を樹立した最初期の国の一つで、2025年は両国の国交樹立75周年にあたります。この節目の年に合わせた外相訪問は、二国間関係の現状と今後の方向性を示すシグナルといえます。
経済・グリーン・イノベーションで進む協力
林報道官は、現在の中国とデンマークの関係について「順調に発展しており、経済や貿易、グリーン分野、イノベーション(技術革新)で緊密な協力が行われている」と説明しました。
協力分野を整理すると、次のようになります。
- 経済・貿易:モノやサービスのやり取りを通じた相互依存の強化
- グリーン分野:環境に配慮したエネルギーや産業への転換
- イノベーション:新しい技術やビジネスモデルの共同開発
外相レベルの訪問は、こうした「すでにある協力」を具体的なプロジェクトや長期的な枠組みにどうつなげていくかを確認する場にもなりそうです。
キーワードは「多国間主義」と「自由貿易」
林報道官は、中国とデンマークの両国が、多国間主義と自由貿易を支持していることを強調しました。また、気候変動といった重要なテーマで「幅広いコンセンサス(共通認識)」を共有していると述べています。
多国間主義とは、個々の国が単独で動くのではなく、国際機関や枠組みを通じて協力しながら課題に取り組む考え方です。気候変動や貿易ルールのように、一国だけでは解決できない問題が増える中で、この価値観を共有する国どうしが協力を強めることには、大きな意味があります。
「政治的な信頼」のさらなる積み上げへ
中国側は、今回の訪問を「政治的な相互信頼を強化し、実務協力を深化させ、健全で安定した中国・デンマーク関係の発展を促進するための機会」と位置づけています。
政治的な信頼が高まれば、経済や技術協力のリスクも下がり、長期的なプロジェクトを進めやすくなります。一方で、気候変動や貿易ルールなど、利害が重なる分野では、意見の違いが表面化する場面もありえます。こうした違いを対話でどう扱うかも、外相レベルのやり取りにおける重要なポイントです。
私たちはこの動きをどう見るか
国と国との関係というと、軍事や安全保障が注目されがちですが、今回のように「気候変動」「自由貿易」「イノベーション」といったキーワードが前面に出る外交も、これからの国際ニュースを理解するうえで欠かせません。
国交樹立75周年という節目に行われる外相訪問の発表は、単なる儀礼的な行事にとどまらず、どのような価値観を共有し、どの分野で協力を深めていくのかという「メッセージ」として読むこともできます。読者のみなさんは、この動きをどのように受け止めるでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








