北マケドニアが中国との協力強化へ CEEC博覧会が映す新たな接点 video poster
なぜ北マケドニアは、中国との関係をこれまで以上に深めようとしているのでしょうか。2025年5月22〜25日に中国東部・浙江省の沿海都市、寧波市で開催された第4回中国・中東欧諸国博覧会(CEEC Expo)を前に、同国のサシュコ・ナセフ駐中国大使が、その狙いを語りました。この動きは、欧州と中国の関係を映し出す国際ニュースとしても注目されています。
インフラ、グリーンエネルギー、EVがキーワード
インタビューでナセフ大使は、北マケドニアが今後、中国との協力を特に深めたい分野として、次の三つを挙げました。
- 道路や物流などのインフラ
- 再生可能エネルギーを中心としたグリーンエネルギー
- 電気自動車(EV)産業
これらはいずれも、経済成長と脱炭素化を同時に進めるうえで欠かせない領域です。大使は、中国との連携を通じてインフラ整備を加速させつつ、クリーンエネルギーや次世代モビリティに関する技術や投資を取り込んでいきたい考えを示しました。
貿易の裾野を広げたい北マケドニア
ナセフ大使はまた、インフラやエネルギー、EV以外の分野でも、中国との貿易を広げていきたいと強調しました。具体的な品目には触れていないものの、より多くの分野でビジネスの機会を探りたいという姿勢がにじみます。
中国市場にアクセスし、輸出入のチャンネルを増やすことは、どの国にとってもリスク分散や成長余地の拡大につながります。北マケドニアもその例外ではなく、今回の発言は、同国がそうした戦略の一環として中国との経済関係を位置づけていることを示していると言えます。
第4回CEEC博覧会が果たす役割
第4回中国・中東欧諸国博覧会(CEEC Expo)は、2025年5月22〜25日に浙江省寧波市で開かれました。中国と中東欧諸国の企業や関係者が一堂に会し、貿易や投資、観光、文化交流などについて話し合う場です。
ナセフ大使によれば、北マケドニアからは政府関係者を含むハイレベルな代表団が参加する予定でした。代表団は、インフラやエネルギー分野での具体的な協力案件を探ると同時に、ビジネスコミュニティ同士のネットワークづくりも進めようとしています。
経済だけでなく文化面のつながりも
ナセフ大使は、今回の博覧会をきっかけに、中国と北マケドニアの経済的な結びつきに加えて、文化的なつながりも深めたいと語りました。
文化交流は、ビジネスや外交関係の土台を支えるソフトなインフラとも言えます。たとえば、相互の観光や留学、映画や音楽などのカルチャーを通じた交流が進めば、お互いの社会や価値観への理解が深まり、中長期的な協力の安定性も高まりやすくなります。
今回の動きから見える3つのポイント
北マケドニアと中国の関係強化の動きから、次のようなポイントが見えてきます。
- インフラやグリーンエネルギー、EVといった成長と脱炭素を両立させる分野が、両国協力の軸になりつつある。
- 単一の産業や市場に依存しないために、貿易相手と分野を多角化しようとする姿勢がうかがえる。
- 経済関係の拡大と並行して、文化交流を重視することで、長期的なパートナーシップを築こうとしている。
これから何に注目すべきか
今後は、北マケドニアと中国のあいだで、具体的にどのようなインフラプロジェクトやグリーンエネルギー、EV関連の協力が形になるのかが注目されます。また、CEEC博覧会のような場で生まれたビジネスや人的ネットワークが、どこまで継続的な協力につながるのかも重要なポイントです。
日本語で国際ニュースを追う私たちにとっても、このような地域間協力の動きは、世界経済の流れを理解するヒントになります。北マケドニアの動きは、中東欧と中国の関係がどの方向に進んでいくのかを読み解くうえで、注目しておきたい一例と言えるでしょう。
Reference(s):
North Macedonia eyes deeper ties with China ahead of CEEC Expo
cgtn.com








