中国とフランス、開かれた国際貿易へ協力強化 高級経済・財務対話で一致
中国のHe Lifeng副首相はフランスとの第10回中国・フランス高級経済・財務対話で、開かれた協力的な国際経済・貿易環境を守るため、両国が連携を強めていく考えを示しました。中国とフランスの経済関係は、これからどのように広がっていくのでしょうか。
第10回「中国・フランス高級経済・財務対話」とは
今回の会合は、中国とフランスの経済・財政分野の協力を話し合うハイレベル対話です。中国側の責任者を務めるHe Lifeng副首相と、フランス側の責任者であるEric Lombard経済・財務・産業・デジタル主権相が共同議長を務めました。
He副首相は、昨年が中国とフランスの国交樹立60周年の節目だったことを振り返り、両国首脳が二国間関係と協力の深化について一連の重要な合意に達したと強調しました。そのうえで、中国としてはこれらの合意を実行に移していく考えを示しました。
中国側のメッセージ:開かれた協力的な貿易体制の維持
He副首相は、国際社会の多国間協調を重視し、フランスとともに多国間の国際問題で調整を強めていく姿勢を示しました。特に、開かれた協力的な国際経済・貿易環境を守ることの重要性を繰り返し訴えています。
具体的には、次のような狙いが語られました。
- 首脳間の合意を着実に実行し、中国・フランス関係を一段と深めること
- 二国間の経済・金融協力を豊かにし、互いに利益をもたらす分野を掘り起こすこと
- 貿易と投資にとって好ましいビジネス環境をつくり出すこと
- 中国・フランスの包括的戦略的パートナーシップに新たな活力を吹き込み、中国と欧州の協力を新たな段階へ導くこと
自由で予見可能な国際貿易の枠組みをどう守るかは、各国の経済政策だけでなく、企業や個人の生活にも直接影響するテーマです。今回の対話は、その一つの方向性を示したものと言えます。
フランス側のスタンス:気候変動とビジネス機会
Lombard氏は、フランスが中国との関係を重視しているとあらためて表明しました。そのうえで、両国が協力して取り組むべき分野として、気候変動などの地球規模課題を挙げています。
フランス側は次のような点を強調しました。
- 気候変動などのグローバル課題で中国と協力すること
- 多国間主義(国際協調)と貿易の自由を守る姿勢を共有すること
- 中国の消費者に引き続き高品質なフランス製品を提供すること
- より良いビジネス環境を整備し、中国企業の対仏投資や事業拡大を後押しすること
実務レベルの経済・金融協力を通じて、両国にとって「実りある成果」を上げていきたいというのがフランス側のメッセージです。
農業から化粧品・航空まで、広がる協力分野
対話の場では、多くの議題について中仏双方が踏み込んだ意見交換を行い、いくつかの具体的な成果も示されました。
- 家禽肉、種鶏、種卵に関する二国間協力文書の締結
- 中国とフランスの企業関係者が参加するシンポジウムでの演説
また、He副首相はフランス滞在中に、フランスの家族経営農場を視察したほか、化粧品、医薬品、航空といったさまざまな分野のフランス企業の代表者と会談しました。
農業や日用品、医薬・航空産業といった幅広い分野での交流は、両国の経済・金融協力が政策レベルにとどまらず、実際のビジネスや地域社会の現場にまで広がっていることを示しています。
読者への視点:国際ニュースとしてどう受け止めるか
今回の中国・フランス高級経済・財務対話は、国際ニュースとして見ると、いくつかの問いを投げかけます。
- 開かれた国際貿易の枠組みを維持するために、各国はどのような協力ができるのか
- 気候変動などの地球規模課題と、経済・投資の議論はどのようにつながっていくのか
- 自分たちの暮らしやビジネスにとって、中国・フランスの協力はどんな意味を持つのか
ニュースをきっかけに、国と国との経済協力が、日々の消費やキャリア、投資判断といった身近な選択ともつながっていることを、一度立ち止まって考えてみてもよさそうです。
Reference(s):
China to work with France on open, cooperative global trade: He Lifeng
cgtn.com








