第4回China-CEEC Expo 寧波に集結した先端テックと「ブラック技術」
2025年5月22~25日に浙江省寧波市で開催された第4回China-CEEC Expo(中国-中東欧諸国博覧会)は、「New Visions for the Future」をテーマに、中国と中東欧諸国の先端技術と産業イノベーションが集結したイベントとなりました。
中国と中東欧諸国のイノベーション協力を象徴する場
China-CEEC Expoは、中国と中央・東欧諸国(CEEC)の科学技術イノベーション協力を掲げた年次イベントです。第4回となる今回は、長江デルタ南翼の科学技術拠点である寧波が開催地となり、地域をまたぐ協調的な発展モデルを模索する場となりました。
スロバキアとスロベニアがダブルの名誉ゲストとして招かれ、両地域の企業や研究機関が、技術フロンティアや産業イノベーションの最新トレンドを共有しました。
「Digital & Intelligent CEEC」エリアが初登場
今回のExpoのハイライトのひとつが、新設された「Digital & Intelligent CEEC」展示エリアです。デジタル技術とインテリジェンス(知能化)技術を融合させた世界各地の先端テックが集められました。
出展企業には、上海を拠点とするShanghai Zhiyuan Roboticsや北京のBeijing Xingdong Eraに加え、浙江省のUnitree、DeepSeek、Lingban Technologyなど、中国のリーディングカンパニーが名を連ねました。会場では、次世代の産業やサービスを支える可能性を秘めた技術が披露されました。
- 人型のヒューマノイドロボット
- 四足歩行ロボット
- AR(拡張現実)を活用したインタラクション技術
地元・寧波からも、Zhejiang Humanoid Robot Innovation Center、Junpu Research Institute、Emergenなどのイノベーターが参加し、10体を超えるヒューマノイドロボットや関連技術を展示しました。開催地としての寧波の技術力を印象づけるラインアップだったといえます。
中東欧からも「ブラックテクノロジー」が続々
China-CEEC Expoでは、中国側だけでなく、中東欧諸国からも「ブラックテクノロジー」と呼ばれる驚きの先端技術が持ち込まれました。
ハンガリーからは、大規模なマルチセンサーVR(仮想現実)パークが登場し、来場者を没入型のデジタル世界へと誘いました。視覚や聴覚だけでなく、多様な感覚を刺激する展示は、エンターテインメントとテクノロジーの融合を象徴するものです。
スロベニアのPipistrelは、電動航空機分野のグローバル・リーダーとして、軽量かつ高性能な電動機のモデルを披露しました。環境負荷の低減と新しい移動手段への期待が高まるなか、電動航空機は今後のモビリティをめぐる議論の重要なピースとなりそうです。
さらに、ハンガリーの「Magic Wall」では、来場者が簡単なジェスチャーだけでハンガリーの歴史や文化を体験できるインタラクティブな展示が行われました。文化コンテンツとインターフェース技術を掛け合わせることで、学びと楽しさを同時に提供する試みです。
テクノロジーがつなぐ「地域をまたぐ発展」
今大会のテーマは「New Visions for the Future」。ヒューマノイドロボットから電動航空機、VRやインタラクティブな文化体験に至るまで、多様な「未来のビジョン」が会場に集まりました。
こうした場での協力は、単なる製品展示にとどまらず、
- 共同研究や技術提携のきっかけづくり
- 新産業やスタートアップの芽を見つける場
- 異なる地域や文化同士が課題認識を共有する機会
といった役割も担います。中国と中東欧の間で築かれるテックネットワークが、今後どのようなプロジェクトやビジネスを生み出していくのかは、2026年以降も継続して追いかけたいテーマです。
ロボット、VR、電動航空機、インタラクティブな文化体験――第4回China-CEEC Expoで示されたのは、「最先端技術は、一つの地域だけで完結するものではない」という現実でした。グローバルな視点でテクノロジーと産業のつながりを見直すきっかけとして、この博覧会をどう捉えるか。読者それぞれの視点で考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
The 4th China-CEEC Expo ready to unveil cutting-edge tech highlights
cgtn.com








