中国で「減量マネジメント・イヤー」 専門家が語る肥満・糖尿病予防のコツ video poster
生活水準の向上とライフスタイルの変化に伴い、中国では肥満と過体重が大きな公衆衛生上の課題になっています。本記事では、2025年に始まった「減量マネジメント・イヤー」と、番組「Health Talk」で専門家が語った体重管理と糖尿病予防のポイントを整理します。
なぜ今、中国で体重管理が重視されているのか
肥満や過体重は、見た目の問題にとどまらず、次のような慢性疾患と結びついているとされています。
- 高血圧
- 糖尿病
- 心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)
- 一部のがん
こうした病気は一度発症すると長く付き合う必要があり、医療費や生活の質に大きな影響を与えます。そのため、体重を適正に保つこと自体が、慢性疾患の予防策として位置づけられています。
2025年3月に始動した「減量マネジメント・イヤー」
2025年3月9日、中国の国家衛生健康委員会の雷海潮主任は、全国の立法議員が集まる年次会合の場で、3カ年の「減量マネジメント・イヤー」キャンペーンを発表しました。生活習慣の教育と慢性疾患の予防を重視し、肥満や過体重に早期から取り組むことを目指すものです。
2025年12月現在、このキャンペーンは開始から1年目の終盤にあり、今後3年間で人々の体重管理への意識と行動をどこまで変えられるかが注目されています。
CGTN「Health Talk」で語られたメッセージ
中国の英語メディアCGTNの番組「Health Talk」では、このテーマを取り上げ、体重管理や糖尿病予防について専門家が議論しました。
出演したのは、上海交通大学医学部のXu Lin教授、同大学附属・国際平和婦幼保健院の主任医師Sun Wenguang氏、上海交通大学転化医学研究院の准教授Wang Xiuqiang氏です。3人はいずれも、肥満対策と糖尿病予防には、日々の生活習慣の積み重ねが重要だと強調しました。
専門家が語る、体重管理と糖尿病予防の基本
番組「Health Talk」では、無理なく続けられる体重管理の方向性として、次のようなポイントが示されました。
1. 食べ方を整える
- 砂糖や脂質の多い食品・飲料を摂りすぎないよう意識する
- 野菜や食物繊維を増やし、バランスのよい食事を心がける
- 夜遅い時間の過食を避け、食事のリズムを整える
2. 毎日に「動く時間」を組み込む
- 通勤や買い物の際に、できるだけ歩く・階段を使う
- 短時間でもよいので、こまめに身体を動かす習慣をつくる
- 座りっぱなしの時間を減らすよう意識する
3. 睡眠とストレスに目を向ける
- 十分な睡眠をとり、体のリズムを整える
- ストレスを抱え込みすぎないよう、休息や趣味の時間を確保する
- 疲れが取れない、体調が優れないときは、早めに医療機関に相談する
続けるための工夫:短距離走ではなくマラソンと考える
専門家たちは、体重管理を「短期のダイエット」ではなく、長期的な習慣づくりとして捉えることの重要性も指摘しました。続けるためのポイントとして、次のような工夫が挙げられます。
- 体重や歩数などを定期的に記録し、小さな変化を見える化する
- 完璧を目指さず、達成しやすい小さな目標から始める
- 家族や友人、職場の仲間と一緒に取り組み、互いに声をかけ合う
中国の取り組みから、日本の私たちが学べること
中国で始まった3カ年の「減量マネジメント・イヤー」は、肥満や糖尿病といった慢性疾患に社会全体で向き合おうとする試みでもあります。生活水準の向上とともに座りがちな時間が増えているのは、多くの国と地域で共通する課題です。
日本に暮らす私たちも、日々の食事や運動、睡眠を少しずつ見直すことで、将来の病気のリスクを減らすことができます。今日の一歩が、数年後の健康を左右するかもしれません。
忙しい日常の中で、あなたはどの習慣から変えてみたいでしょうか。SNSなどで身近な人と健康への取り組みを共有することも、行動を続けるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Health Talk | Stay fit, prevent diabetes: Effective weight loss tips
cgtn.com







