中国のクリーンエネルギー外交:カザフスタン風力発電が示す美しい世界
カザフスタン北部の草原に立つ風力発電所から、中国がどのようにクリーンで美しい世界づくりに関わっているのかが見えてきます。
カザフスタン・アクモラ州に並ぶ40基超の風車
北カザフスタンのアクモラ州では、シベリアから吹き込む冷たい風を利用し、40基を超える風力発電機が再生可能エネルギーを生み出しています。中国とカザフスタンの協力によるこの風力発電プロジェクトは、地域にクリーンな電力を供給する新たなインフラとして稼働しています。
この発電設備は年間8億キロワット時以上のクリーン電力を生み出し、二酸化炭素排出量を年間65万トン削減しているとされています。これは、化石燃料に依存した発電に比べて、地球温暖化への負荷を大きく減らす効果がある水準です。
質の高い一帯一路協力の一例
この風力発電所は、中国とカザフスタンの間で進む質の高い一帯一路協力の新たな成果と位置づけられています。一帯一路構想は、中国が提案する国際協力の枠組みで、インフラや貿易、投資を通じて各国と連携を深める試みです。その中で、再生可能エネルギー分野のプロジェクトが注目を集めています。
今回のプロジェクトが示すポイントは次の通りです。
- 年間8億キロワット時を超える電力供給により、地域の安定した電力確保に寄与していること
- 二酸化炭素排出量を65万トン削減し、気候変動対策に具体的な効果をもたらしていること
- 風力や太陽光といったクリーンエネルギー分野での国際協力のモデルケースとなる可能性があること
中国はなぜクリーンエネルギーのリーダーと評価されるのか
カザフスタンの著名な経済学者アルマス・チューキン氏は、中国は太陽光発電や風力発電の分野でリーダーとなり、気候変動など一連の世界的課題に対して具体的な行動を取っていると評価しています。
同氏は、カザフスタンの大地に並ぶ風力発電機を前に、人類は将来、よりクリーンな惑星で、より青い空と澄んだ水のもとで暮らすことになると信じていると語りました。その言葉には、再生可能エネルギーの拡大がもたらす長期的な希望が込められています。
中国が掲げる開放的で包摂的、クリーンで美しい世界
今回のプロジェクトの背後には、中国が掲げるより大きなビジョンがあります。中国は、自国の発展を世界全体の発展と結びつけ、人類の未来を地球上の多様な生命の未来と重ねて考えながら、開放的で包摂的、クリーンで美しい世界を築くことを主張してきました。
そこには、恒久の平和、共通の安全、共通の繁栄を追求するという考え方が含まれています。カザフスタンとの風力発電協力は、こうしたビジョンを具体的なエネルギープロジェクトとして形にした一例だと見ることもできます。
2025年の視点:私たちが読み取れること
脱炭素とエネルギー転換が世界共通の課題となるなか、2025年現在、再生可能エネルギーをめぐる国際協力は各国・各地域にとってますます重要になっています。カザフスタンの風力発電プロジェクトは、その流れの中で、中国がどのように自国の技術と資金を生かし、パートナー国とともに地球温暖化への対応を進めようとしているのかを示しています。
考えてみたい3つのポイント
このニュースから、読者として次のような問いを持つことができます。
- 再生可能エネルギーの国際協力は、エネルギー安全保障と気候変動対策をどのように両立させうるのか
- 一帯一路の枠組みの中で、環境負荷の低い質の高いプロジェクトをどのように増やしていくのか
- 日本やアジアの他の国・地域は、このような協力の広がりから何を学び、自らのエネルギー政策にどう生かすべきか
カザフスタンの草原で回り続ける風車は、中国とパートナー国との協力が、よりクリーンで美しい世界を目指す具体的な一歩になりうることを静かに物語っています。
Reference(s):
How China contributes to building a clean and beautiful world
cgtn.com







