中国の博物館、2024年に約15億人来館 文化ブームを映す記録更新
中国の博物館、2024年に約15億人が来館
中国全土の博物館で2024年に記録された来館者数が、過去最多の14億9,000万人に達しました。文化遺産や歴史への関心の高まりを映す動きとして注目されています。この数字は、中国社会の変化を伝える国際ニュースとしても意味のあるトピックです。
国際博物館の日に発表された「1.49ビリオン・ビジット」
この数字は、国際博物館の日のメインイベントとして北京市の大運河博物館で開かれた催しで、公表されました。中国の文化財行政を所管するNational Cultural Heritage Administrationが、2024年の博物館利用状況をまとめたものです。
2025年の今も、2024年のデータは中国の文化政策や観光動向を読み解くうえで重要な手がかりとなっています。記念日の場で発表されたことからも、博物館が「公共の文化インフラ」として位置づけられていることがうかがえます。
7,046館に拡大、9割以上が無料開放
発表によると、2024年末時点で中国には7,046の博物館があります。前年から213館増えた計算で、およそ20万人に1館のペースで博物館が存在することになります。
さらに注目されるのが、入館料のハードルの低さです。全体の9割を超える博物館が無料で一般公開されており、幅広い層が日常的に文化に触れられる環境づくりが進んでいます。
展示4.3万件、教育活動51万件超という「学びの場」
過去1年間に各地の博物館で開かれた企画展示は4万3,000件以上、教育活動は51万1,000回を超えました。単なる観光スポットではなく、学びと体験の場としての役割が強まっていることが数字からも見えてきます。
学校と連携したプログラムや、家族連れ向けのワークショップなど、教育活動の多くは地域に根ざした取り組みとみられます。こうした活動が、来館者数の底上げにもつながっている可能性があります。
ポイントで見る中国の博物館トレンド
- 2024年の来館者数は約14億9,000万人と過去最多
- 全国の博物館は7,046館、前年より213館増加
- 1館あたり人口は約20万人で、多くが身近な距離に存在
- 9割超の博物館が入館無料で一般公開
- 年間4万3,000件超の展示と、51万1,000回超の教育活動を実施
日本やアジアの読者にとっての意味
中国の博物館利用がこれほど伸びている背景には、国内旅行の活発化だけでなく、文化や歴史を再発見しようとする動きがあります。これは、日本を含むアジア各国が直面する「観光と文化保護の両立」という課題とも重なります。
日本でも地方都市を中心に、博物館や美術館を地域づくりの拠点とする試みが続いています。中国の事例は、無料開放や教育プログラムの拡充がどのように市民の参加を促すのかを考えるうえで、一つの参考になりそうです。
数字のインパクトの裏側にあるのは、「どれだけ多くの人に、どのような体験を届けるのか」という問いです。国や地域を問わず、博物館がどのように社会とつながっていくのかを考えるきっかけとして、この統計を眺めてみる価値がありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








