中国がガソリン・ディーゼル小売価格を引き下げ 国際原油安を反映
中国の国家発展改革委員会(NDRC)は月曜日、国際原油価格の動きを受けて、翌火曜日からガソリンとディーゼルの小売価格を引き下げると発表しました。この記事執筆時点(2025年12月8日)では、値下げはまだ実施前で、火曜日から適用される予定です。本記事では、その中身と狙い、中国経済や国際エネルギー市場への意味合いをコンパクトに整理します。
何が決まったのか:ガソリン230元、ディーゼル220元の値下げ
中国のトップ経済計画機関である国家発展改革委員会によると、今回の小売価格引き下げの内容は次のとおりです。
- ガソリン:1トン当たり230元(約32米ドル)の値下げ
- ディーゼル:1トン当たり220元の値下げ
ガソリンの230元引き下げは、自家用車を日常的に利用する都市部の住民にとって、給油コストの軽減につながるとみられます。ディーゼル価格の220元引き下げは、物流や農業などディーゼル燃料に依存する産業のコスト負担を和らげる効果が期待されます。
国際原油価格と連動する中国の仕組み
中国では、ガソリンやディーゼルなどの石油製品の小売価格は、国際的な原油価格の動きに合わせて定期的に見直される仕組みになっています。今回の発表でも、国家発展改革委員会は、引き下げは最近の国際原油価格の変化を反映したものだとしています。
国際価格が一定の幅で下落した場合などに、その動きを国内価格に反映させることで、価格の急激な変動を抑えつつ、市場のシグナルも取り込もうとする考え方だと言えます。
大手石油企業に安定供給を指示
今回の値下げに合わせて、国家発展改革委員会は、中国の三大石油企業であるChina National Petroleum Corporation、China Petrochemical Corporation、China National Offshore Oil Corporationに加え、その他の製油所に対しても、石油製品の生産と輸送を適切に組織し、供給を安定させるよう指示しました。
これにより、価格が下がる局面でも、ガソリンスタンドでの品薄や混乱を避け、全国での安定的な供給体制を維持することが狙われています。
価格政策違反への取り締まりも強化
国家発展改革委員会は、各地域の担当部門に対し、市場の監督と検査を強化し、国家の価格政策に違反する行為を厳しく取り締まるよう求めています。
具体的には、過度な便乗値上げや、不正な転売、表示価格と実際の販売価格の不一致などを防ぐことが想定されます。こうした監督強化により、今回の値下げが消費者や企業にきちんと行き渡り、市場秩序が保たれることを目指しています。
中国経済と国際社会への意味合い
ガソリンとディーゼルの小売価格の引き下げは、短期的には、家計の負担軽減や物流コストの抑制を通じて、中国国内の消費や生産活動を下支えする方向に働く可能性があります。
一方で、価格調整が国際原油市場の動きを迅速に反映することは、中国が市場メカニズムを取り入れながらエネルギー政策を運営していることを示す動きとも受け取れます。
エネルギー価格は各国・地域のインフレ率や企業収益に直結するため、日本を含む近隣国にとっても、中国の動きは無関係ではありません。国際ニュースとしてこうした価格決定のプロセスを追いかけることは、世界経済の動きを読み解く一つの手がかりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








