シャオミ、自社開発3ナノチップを今週投入 ファーウェイを一歩リード
今回のニュースのポイント
中国のテック大手シャオミ(Xiaomi)は2025年12月8日、自社開発のスマートフォン向けプロセッサ「Xuanjie O1(Xring O1)」が第2世代の3ナノメートル(nm)プロセス技術で製造されていると明らかにしました。このチップは今週中に投入される予定で、同社は世界で4社目となる3nmスマホ向けプロセッサメーカーになります。
- 自社開発チップ「Xuanjie O1」は第2世代の3nmプロセスを採用
- アップル、クアルコム、メディアテックに続き、世界4社目の3nmスマホチップ設計企業に
- 中国勢ではファーウェイに先んじて3nm世代の自社チップを市場に投入するかたち
シャオミ、自社開発3ナノチップを正式発表
シャオミの雷軍(Lei Jun)最高経営責任者(CEO)は8日(月)、新しいスマートフォン向けプロセッサ「Xuanjie O1」が先端の第2世代3nmプロセスで製造されていると発表しました。同社はこのチップをフラッグシップ(最上位)向けプロセッサとして位置づけており、今週中にも正式な投入が予定されています。
シャオミは、スマートフォンだけでなく、掃除ロボットや空気清浄機、電気自動車など、幅広い製品を手がける中国の消費者向けエレクトロニクス企業です。そのシャオミが、自社設計の最先端スマホチップを打ち出したことは、長期的に進めてきた半導体開発の大きな節目といえます。
世界4社目、アップルやクアルコムと肩を並べる
3nmプロセスを採用したスマートフォン向けプロセッサを自社設計できる企業は、これまでごく限られていました。今回の発表により、シャオミは次の3社に続く4社目となります。
- アップル(Apple)
- クアルコム(Qualcomm)
- メディアテック(MediaTek)
3nmとは、半導体の回路の細かさを示す目安で、数値が小さいほど、多くのトランジスタを同じ面積に詰め込めます。その結果、同じ消費電力であれば性能を高めやすく、同じ性能なら省電力化が期待できます。今回シャオミが採用した第2世代3nmは、こうした先端プロセスの中でも新しい世代にあたります。
Xuanjie O1の狙い:フラッグシップ体験の強化
Xuanjie O1は、シャオミのスマートフォンラインアップの中でもフラッグシップ機向けに投入されるチップと位置づけられています。高い演算能力と省電力性を両立させることで、次のような体験の強化が期待されています。
- ゲームや動画編集といった重い処理でも滑らかに動作
- バッテリー持続時間の改善
- 写真・動画の画質向上やAI機能の高度化
詳しいスペックや、どの機種に搭載されるのかといった点は、今週の正式発表に向けて明らかになっていく見通しです。
中国テック企業の半導体戦略に与える意味
シャオミの3nmチップ投入は、中国のスマートフォンメーカーによる先端半導体開発競争が新たな段階に入ったことを示しています。自社でチップを設計できれば、ハードウェアとソフトウェアをきめ細かく最適化でき、他社との差別化もしやすくなります。
とくに中国勢では、シャオミが3nm世代の自社スマホチップを先に市場に送り出すことで、ファーウェイなどライバル企業との競争の構図にも変化をもたらす可能性があります。国内市場だけでなく、グローバル市場でのブランド力にも影響しそうです。
ユーザーと市場へのインパクト:何が変わるのか
今回の国際ニュースは、スマートフォンを日常的に使う私たちの体験とも無関係ではありません。3nm世代のチップが普及すれば、次のような変化が現れてくると考えられます。
- バッテリー残量をあまり気にせず、高負荷アプリを長時間利用しやすくなる
- 端末内でAI処理を行うオンデバイスAIがいっそう高度化する
- 各社のフラッグシップ機の性能競争が一段と激しくなる
一方で、先端プロセスのチップは製造コストが高く、端末価格にどう影響するかも注目されます。高性能化と価格のバランスをどうとるのかは、各社の戦略の腕の見せ所です。
シャオミのXuanjie O1投入は、スマホと半導体の両方の世界で重要な一歩です。今週の詳細発表と、その後の実機レビューを追うことで、3nm時代のスマートフォンが具体的にどこまで進化するのかが、より鮮明に見えてきそうです。
Reference(s):
Xiaomi edges Huawei with its 3nm phone chip to be launched this week
cgtn.com








