国際ニュース:中国と太平洋島しょ国 第3回外相会合の狙いを読む
中国と太平洋島しょ国(Pacific Island Countries, PICs)の関係を象徴する場として、中国福建省アモイで2025年5月28~29日に予定された第3回中国・太平洋島しょ国外相会合が注目されました。中国外交部の発表によると、王毅国務委員兼外交部長が議長を務め、11の島しょ国から外相や代表が参加するとされています。
この記事では、この中国・太平洋島しょ国外相会合の概要と、中国がどのような関係づくりを目指しているのかを整理します。
王毅外相が議長、アモイで開かれる第3回会合
中国外交部によると、王毅外交部長(中国共産党中央委員会政治局委員)が、福建省アモイで行われる第3回中国・太平洋島しょ国外相会合の議長を務めると発表されました。会合の日程は5月28日から29日までの2日間です。
毛寧報道官は定例記者会見で、中国と太平洋島しょ国は「相互尊重と共同発展にコミットする包括的戦略パートナー」であり、近年、友好関係と協力を着実に深めてきたと説明しました。
今回の会合は、中国国内で対面形式として開催される初めての外相会合とされています。中国にとっても、太平洋島しょ国との関係を国内で示す象徴的な場といえます。
参加する太平洋島しょ国の顔ぶれ
中国外交部の発表によれば、会合には中国と外交関係を持つ太平洋の島しょ国11か国から、外相や政府高官が招待されています。
- キリバス:タネティ・マーマウ大統領兼外相
- ニウエ:ダルトン・タゲラギ首相兼外相
- トンガ:トゥポウトア・ウルカララ皇太子(外相)
- ナウル:ライオネル・ロウエン・アイングイメア外相兼通商相
- ミクロネシア連邦:ロリン・S・ロバート外務長官
- ソロモン諸島:ピーター・シャネル・アゴバカ外相兼対外貿易相
- バヌアツ:マルク・アティ外相(国際協力・対外貿易担当)
- パプアニューギニア:ジャスティン・トカチェンコ外相
- クック諸島:ティンギカ・エリカナ外相兼移民相
- フィジー:レノラ・ケレケレタブア外務担当補佐・国会副議長
- サモア:政府代表であり駐中国大使のルアマヌヴァエ・A・マリナー
さらに、地域の枠組みである太平洋諸島フォーラムから、エサラ・ナヤシ副事務局長も会合に参加する予定とされています。
議題:幅広い協力と国際・地域課題
毛寧報道官によると、会合では、中国と太平洋島しょ国との間の交流や協力について、あらゆる側面から意見交換が行われる見通しです。また、両者が共通して関心を寄せる国際問題や地域問題についても、幅広く議論するとされています。
中国側は、こうした話し合いを通じて、これまで両者の指導者の間で確認されてきた重要な共通認識の実行を後押しし、連帯と調整を強化し、開発と繁栄に向けた取り組みを一段と進めたい考えです。
中国が描く「共同の未来」を分かち合う関係
毛寧報道官は、中国が太平洋島しょ国との関係を、「共同の未来を分かち合う、より緊密なコミュニティ」へ発展させたいとの方針も強調しました。
「共同の未来を分かち合うコミュニティ」という表現には、相互尊重を前提に、中長期的な視点で協力を重ねていくというメッセージが込められています。太平洋の島しょ国との包括的戦略パートナーシップを掲げることで、中国は双方の協力関係をより安定したものにしようとしていると見ることもできます。
これからの中国・太平洋島しょ国関係をどう見るか
中国と太平洋島しょ国は、近年「包括的戦略パートナー」としての関係を打ち出し、友好と協力の枠組みを広げてきたと説明しています。5月の第3回外相会合の発表は、その流れをさらに前に進めるための一つのステップと位置づけられます。
今後、中国と太平洋島しょ国がどのような優先課題を掲げ、どの分野で協力を深めていくのかは、アジア太平洋全体の動きを考えるうえでも注目されます。国際ニュースを追う私たちにとっても、こうした会合の狙いやメッセージを丁寧に読み解くことが、自分なりの視点を養う手がかりになりそうです。
Reference(s):
Wang Yi to chair 3rd China-PICs foreign ministers' meeting in Xiamen
cgtn.com








