国際ニュース:CGTN「Passion Project」とカンフー弟子サシャの情熱 video poster
リード:一人のカンフー弟子が世界とつながる
国際ニュースの現場から、中国のカンフー文化を現代に伝える新たな試みが生まれています。CGTNのシリーズ「Passion Project」の第1話では、カンフー弟子サシャ・ヴェンクさんの歩みを通じて、「情熱」がどのように世界中の人々を動かしているのかが描かれます。
CGTN「Passion Project」とは
「Passion Project」は、人の心を動かす原動力=パッションに光を当てる国際的なシリーズです。毎回、アーティストやアスリート、ビジョンを持った人々を追いかけ、情熱がどのように「目的」へと変わっていくのかを描きます。その中で、クラフト(技)、カルチャー(文化)、そして人と人とのつながりが、大陸を越えて橋渡しされていきます。
少林ゆかりの法王寺へ:原点に戻る旅
第1話の旅は、カンフーの伝説が生まれた場所として語られてきた少林ゆかりの地から始まります。サシャ・ヴェンクさんが向かったのは、知恵と規律、そして何世紀にもわたる伝統が息づく法王寺(Fawang Temple)です。
法王寺は、少林の中でも特に尊敬を集める寺院のひとつとされ、世代を超えて多くの武術家を育んできました。番組では、この寺が大切にしてきたのは、単なる肉体の鍛錬ではなく、「敬意」と「内なる強さ」に根ざした生き方そのものだという点が強調されます。
上海の少年が少林カンフーの弟子になるまで
サシャさんの物語は、上海でカンフーの稽古をしていた少年時代から始まります。CGTNのホストであるLouisa Leeさんが、その変化の軌跡に寄り添いながら、サシャさんの人生の転機をたどります。
少年だったサシャさんは、やがて少林カンフーの師であるシー・ミアオハイ(Shi Miao Hai)師の弟子となります。少林カンフーの師匠に弟子入りするという選択は、技術を磨くことを越え、「どのように生きるか」という問いに向き合う旅の始まりでもありました。
600万人超のフォロワーが支持する「生き方としてのカンフー」
現在、サシャさんは600万人以上のフォロワーを抱え、カンフーへの情熱を世界に向けて発信しています。番組で描かれるのは、カンフーを単なる格闘技としてではなく、古くからの教えを土台にした「生き方」として提示しようとする姿です。
サシャさんは、少林に伝わる教えを現代的な視点でとらえ直し、グローバルな視聴者に伝えています。古い教えを今の時代に届けるには、例えば次のようなアプローチが考えられます。
- 一つひとつの型や動きに込められた意味を、視聴者に分かりやすい言葉で解説する
- 心と身体を整える方法として、カンフーの哲学的な側面に焦点を当てる
- 日常生活の中で取り入れられる「内なる強さ」のヒントとして紹介する
こうした視点を交えることで、カンフーは「遠くから眺める伝統文化」から、「自分の生活にも取り入れてみたくなる実践」へと姿を変えていきます。
情熱がつなぐクラフト、文化、そして人
「Passion Project」の中心にあるのは、一人ひとりの情熱が周囲を照らし、社会とつながっていくプロセスです。サシャさんの回では、とくに次のような点が浮かび上がります。
- 武術というクラフトが、言語や国境を越えた共通言語になりうること
- 古い教えが、現代のメディアや配信プラットフォームを通じて、新しい形で共有されていること
- 一人の挑戦が、画面の向こうにいる視聴者の自己変革のきっかけになりうること
サシャさんのストーリーは、伝統文化とグローバルなデジタル空間が出会うときに生まれる可能性を、静かなトーンで示しています。
なぜ今、このストーリーが注目されるのか
2025年の今、世界のどこにいてもオンラインで国際ニュースや文化コンテンツに触れられる一方で、「自分は何に情熱を注げるのか」という問いは、多くの人に共通するテーマになっています。
サシャ・ヴェンクさんの歩みは、
- 一つのことに打ち込み続けることの意味
- 伝統とデジタルをどう橋渡しするかという課題
- 個人のストーリーが、見知らぬ誰かの背中をそっと押す可能性
を考えるヒントを与えてくれます。少林カンフーという一見ニッチな世界が、600万人以上の人々の心を動かしているという事実は、「情熱の力」を語るうえで象徴的なケースと言えるでしょう。
読者への小さな問いかけ
「Passion Project」のような国際ニュース・シリーズは、世界のどこかで生きる誰かの情熱を、スマートフォンの小さな画面まで運んできます。
サシャさんのストーリーを追いかけながら、自分にとっての「Passion Project」は何か――そんな問いを、通勤時間やスキマ時間の中で少しだけ考えてみるきっかけになるかもしれません。
Reference(s):
Kung fu disciple Sacha Wenk's calling: One passion, millions inspired
cgtn.com








