中国のビザ免除で広がるチリとの往来 塩湖で「雲の上を歩く」体験
中国が2025年6月1日から2026年5月31日まで、チリを含む複数の南米諸国の市民にビザ免除措置を導入しています。2025年12月現在、この政策はすでに始まっており、両地域の自然観光、とくに塩湖での「雲の上を歩く」ような絶景体験に注目が集まっています。
2025年〜2026年、中国がチリ市民にビザ免除
今回発表されたのは、中国がチリと、いくつかの南米の国の市民に対してビザなし渡航を認めるという措置です。期間は2025年6月1日から2026年5月31日までの1年間とされています。
2025年12月時点で、このビザ免除は開始からすでに半年あまりが経過し、制度の「お試し期間」ともいえる中盤に差し掛かっています。対象となる南米の国々の人びとは、これまでよりも簡単な手続きで中国を訪れることができるようになりました。
観光だけでなく、ビジネスや人的交流の場面でも、このビザ免除がどのように活用されていくかが、今後の国際ニュースの一つのポイントになりそうです。
チリと中国をつなぐ塩湖の絶景
この動きとともに語られているキーワードが、チリと中国が共有する自然の風景、塩湖です。どちらの地域にも、空を鏡のように映し出す塩湖があり、風が弱く水面が静かなときには、雲や夕焼けが一面に映り込みます。
そんな塩湖の上に立つと、地面と空の境界が消え、まるで雲の上を歩いているような感覚になる――今回示された「Walking among the clouds(雲の中を歩く)」という表現は、こうした体験を象徴しています。
この非日常的な光景は、写真や動画との相性も良く、これまでもSNSを通じて世界中の人びとを惹きつけてきました。ビザ免除によってチリから中国へ、中国からチリへと塩湖を巡る旅がしやすくなれば、南米とアジアの距離感は、体験レベルでさらに縮まっていく可能性があります。
南米とアジアを結ぶ新しい人の流れ
ビザ免除は、単に書類の負担を軽くする制度上の変更にとどまりません。心理的なハードルを下げ、「行ってみよう」と思う人の背中をそっと押す役割も果たします。
南米から中国への渡航がしやすくなれば、以下のような変化が生まれる可能性があります。
- 塩湖を含む自然観光を組み込んだ、新しい周遊ルートの模索
- 文化や食、歴史などをテーマにした、相互理解を深める旅行の増加
- 観光業やサービス業を通じた人的ネットワークの拡大
こうした動きは、数値として表れる観光客数だけでなく、互いの地域へのイメージや関心にも少しずつ影響を与えていくと考えられます。
日本の読者にとっての意味
今回のビザ免除措置は、チリなど南米の国の市民を対象としたものですが、日本の読者にとっても「遠い話」だけとは言い切れません。南米と中国の往来が活発になれば、アジア・南米間の観光やビジネス全体に新しい流れが生まれ、その波及が日本に届く可能性もあります。
たとえば、
- 南米とアジアを結ぶ新しいモデルルートやツアーの構想
- SNSを通じた、塩湖などの絶景情報のさらなる拡散
- 自然環境や観光の持続可能性をめぐる国際的な議論の活性化
といった形で、間接的に影響が広がる可能性があります。ニュースとして制度の動きを追うだけでなく、その背景にある人の移動や、自然をめぐる共通の関心にも注意を向けると、世界のつながりがより立体的に見えてきます。
残り約半年、ビザ免除はどこまで定着するか
ビザ免除の実施期間は2026年5月31日までとされています。2025年12月現在、残り期間はおよそ半年強です。このあいだに、南米から中国への旅行や、塩湖をはじめとする自然観光がどの程度動き出すのかが、今後の注目点です。
制度が終了後にどのような評価が下されるのか、継続や拡大につながるのかどうかも含めて、動向を丁寧に見ていく必要があります。塩湖で「雲の上を歩く」体験を象徴とする今回の動きは、南米とアジアをつなぐ新しい試みとして、これからの半年間もニュースの中で追いかけていきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








