アジア最大級の国際ラリー 第21回タクラマカン・ラリー開幕 video poster
国際ニュースを日本語で読みたい人向けに、中国北西部の新疆ウイグル自治区で2025年5月20日に開幕し6月1日まで開催された第21回タクラマカン・ラリーの特徴と選手の声をまとめます。アジア最大級の国際ラリーが、なぜ今注目されているのかをコンパクトに押さえます。
砂漠を駆ける国際ラリー、第21回タクラマカン・ラリーとは
タクラマカン・ラリーは、タクラマカンの砂漠地帯を舞台にしたクロスカントリーラリーで、アジアで最も過酷かつ権威あるモータースポーツイベントの一つとされています。舞台は中国北西部の新疆ウイグル自治区アクス地区で、オフロード車やバイクが砂丘や砂利道など多様な地形に挑みます。
第21回となる今回の大会は、オフロードレースの上級者だけでなく、世界のモータースポーツファンからも注目を集めました。国際ニュースとしても、アジアの新たなスポーツ拠点を示す象徴的なイベントといえます。
13日間・約5,183キロ、過酷なレースフォーマット
今年のタクラマカン・ラリーは、長丁場かつ高難度のフォーマットが特徴です。
- 開催期間: 2025年5月20日〜6月1日の13日間
- 総走行距離: 約5,183キロメートル
- スペシャルステージ: 全10区間
- 地形: 砂丘、砂利道、変化に富んだオフロード路面
スペシャルステージとは、タイムを競う本格的な競技区間のことで、選手たちはナビゲーションとドライビングスキルの両方を駆使しながら走り抜けます。砂漠の中でコースを見失わない集中力と、マシンを壊さず走り切る冷静さが問われます。
130チーム・233人が参戦、広がる国際色
今年の大会には、130チーム・合計233人の選手がエントリーしました。参加者は中国国内だけでなく、ヨーロッパを中心とする各国からも集まっています。
- 参加チーム数: 130
- 参加選手数: 233
- 主な参加地域: イギリス、フランス、チェコ、スペインなど世界各国
2000年代にはニッチな存在だったアジアのクロスカントリーラリーが、今や欧州のトップドライバーも参戦する国際イベントに成長していることがうかがえます。
ダカール経験者が語るタクラマカンの魅力
マルティン・ミチェク 想像以上に大きなラリー
チェコ出身のマルティン・ミチェクは、世界的な名声を持つダカール・ラリーで2021年と2024年に総合10位に入ったトップライダーの一人です。そのミチェクも、今年のタクラマカカン・ラリーに参戦しています。
ミチェクは大会の組織体制について、全体として非常によく整っていると評価し、アクスのパドックに並ぶ大量のマシンと、多数の参加者の規模に驚いたといいます。広大なサービスエリアを目の当たりにして、これはかなり大きなラリーだと実感し、この環境で走ることを楽しみにしていると語りました。
アリヤ・コロツ 新しい学びのある2週間
若手ドライバーのアリヤ・コロツも、タクラマカン・ラリーに強く引きつけられた一人です。彼女は、約2週間にわたる長丁場のレースであること、そしてこれまで走ったことのない中国での初めての挑戦であることを理由に挙げています。
コロツは、中国でのラリー参戦は初めてで、毎日新しい学びがあるはずだと話します。これまでにもダカール・ラリーなど、世界でも屈指の過酷な大会に出場してきましたが、今回のタクラマカン・ラリーについても、アジアで最も大きなレースの一つとして高く評価しており、自分にとって次の大きなチャレンジになると位置づけています。
コ・ドライバー、セバスチャン・ドロネーが楽しむ食と風景
コロツとコンビを組むフランス人ナビゲーター、セバスチャン・ドロネーにとっても、今回のラリーは特別な体験になっています。2人はすでにダカールなどで共に戦っており、今年が3年目のパートナーシップです。
ドロネーは、イタリアに拠点を置きながら各地を転戦してきましたが、中国での滞在では現地の料理を積極的に試しているといいます。鶏の足の料理は少し不思議な食感だったものの、きちんと挑戦してみたと笑いながら振り返りました。また、移動の合間には山々の風景や広大な大地を目にし、飛行機の窓から見た景色も印象的だったと語っています。
2005年創設から21年、アジア最大級ラリーへ
タクラマカン・ラリーは2005年に始まり、この21年の間にアジア最大級かつ最長距離の国際クロスカントリーラリーへと進化してきました。現在ではイギリス、フランス、チェコ、スペインなど多様な国々から選手が集まり、国際的な舞台としての存在感を増しています。
こうした大規模な国際モータースポーツイベントは、開催地である新疆ウイグル自治区の知名度向上にもつながります。砂漠ならではの極限環境に挑む選手たちの姿は、単なるスポーツ観戦を超えて、人間の限界への挑戦として世界の視線を集めています。
国際ニュースとしての読みどころ
タクラマカン・ラリーは、日本のニュースでは大きく取り上げられる機会が多くはありませんが、いくつかの点で注目に値します。
- アジア発の国際モータースポーツが、欧州トップ選手を引きつけるレベルに成長していること
- 過酷な砂漠環境を舞台にしたクロスカントリーラリーが、ダカールに続く挑戦の場として位置づけられていること
- スポーツを通じて、地域の風景や文化、食など多様な側面が世界に発信されていること
F1や世界ラリー選手権のような有名カテゴリーだけでなく、こうしたクロスカントリーラリーの動きに目を向けることで、アジアと世界のつながりを別の角度から見ることができます。来年以降のタクラマカン・ラリーがどのような進化を遂げていくのか、国際ニュースとしても引き続き注目したいところです。
Reference(s):
Engines roar as 21st edition of Taklimakan Rally begins on May 20
cgtn.com







