第4回China-CEECエキスポ 料理がつなぐ中国と中東欧の交流 video poster
国際ニュースとしても注目される第4回China-CEECエキスポでは、ビジネスの契約や政策の議論だけでなく、「食」を通じた人と人とのつながりが静かに広がっています。
ビジネスの場が「食の広場」に
エキスポの会場のひとつとなった寧波の「Old Bund」では、中央・東欧のシェフたちが、中国のシェフと並んでキッチンに立ちました。同じ場所で鍋やフライパンを動かしながら、それぞれの国や地域の味を紹介し、訪れた人々に料理をふるまいました。
本来はビジネス商談や政策対話が中心になりがちな国際エキスポが、一時的に「試食イベント」のような雰囲気に変わり、人々が料理を片手に言葉を交わす場になりました。
浙江料理、バルカン料理、クレープが一堂に
会場には、浙江の名物料理とともに、多様なヨーロッパの味が並びました。特に目を引いたのは、次のようなメニューです。
- 浙江の名物料理
- バルカン地域の料理
- ブルターニュ風のクレープ
一見するとバラバラに見える料理の数々ですが、同じテーブルに並べてみると、香りや色合いの違いを楽しみながら、「自分たちの食文化」を自然と語り合うきっかけになります。
「一緒に食べる」ことが生む相互理解
国際関係というと、数字や政策、難しい専門用語が注目されがちです。しかし、寧波のOld Bundで行われたこの「試食イベント」のような取り組みが示したのは、「ときに、相互理解への一番の近道は一緒に食事をすることだ」というシンプルな事実でした。
同じ料理を味わいながら、好きな味や日常の食卓の話をする。ことばの壁があっても、皿の上の料理を指さしながら笑い合う。こうした小さなやり取りが、国や地域のイメージを少しずつ変えていきます。
食は「すべての言語」を話す
現地を訪れたCGTNのNadim Diab氏は、まさにその瞬間を体感しました。中国のシェフと中央・東欧のシェフが同じ空間で料理をし、訪れた人々が浙江の料理もバルカンの料理もクレープも自由に味わう光景は、「食はあらゆる言語を話す」という表現がしっくりくるものです。
料理には、その場所の暮らし方や価値観が自然とにじみ出ます。だからこそ、相手の料理を味わうことは、ニュースの見出しだけでは見えてこない「相手の素顔」に触れることでもあります。
日本にとってのヒントは
第4回China-CEECエキスポのOld Bundでの試みは、日本にとっても身近なテーマです。ビジネスの会議や国際的な交流の場であっても、公式な議論とは別に、同じテーブルを囲む時間をどう活かすかが、信頼関係づくりの鍵になるかもしれません。
中国と中東欧の動きをめぐる国際ニュースを追いかけるときも、「人と人が実際にどうつながっているのか」という視点を持つことで、ニュースの意味は少し違って見えてきます。次に海外の料理を味わうとき、遠くの誰かも同じように自分の料理を誇りに思っている――そんなことを思い浮かべてみると、世界は少し近く感じられるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








