中国が2025~2027年の河川・湖沼保護行動計画 生態系回復へ
中国が、2025~2027年にかけて河川や湖沼の水環境を守り「美しい河川・湖沼」を創出するための行動計画を公表しました。水資源・水生態・水環境を一体的に改善し、2035年までに全国での取り組み完了を目指すとしています。
本記事では、この国際ニュースを日本語ニュースとして分かりやすく整理し、計画のポイントをコンパクトに解説します。
中国生態環境省などが行動計画を発表
行動計画は、中国の生態環境省など複数の政府機関が水曜日に共同で発表したもので、2025~2027年の3年間を対象としています。主な目的は、水域の生態系の健全性を高め、「美しい河川・湖沼」の形成に向けた土台を築くことです。
計画では、2030年までに美しい河川・湖沼づくりで「顕著な進展」を遂げ、2035年までにこの取り組みを完了させるという長期目標が示されています。
「美しい河川・湖沼」をどう定義するのか
生態環境省の水生態環境部の劉静副主任は、「美しい河川・湖沼」が満たすべき条件を、水資源、水生態、水環境という三つの側面から説明しています。
1. 水資源:絶えず水が流れる川
水資源の面では、安定した水源が確保されていること、良好な流れが保たれていること、生態系に必要な水量が十分に確保されていることが重視されます。これにより、「水が途切れず流れる川」の実現を目指すとしています。
2. 水生態:魚と水草が息づく川
水生態の面では、水域とその緩衝帯(川辺や湖岸の生態を守るエリア)の生態機能を維持・回復することが求められます。生物多様性を効果的に守り、代表的な在来種が戻ってくることで、「魚や水草が豊かな川」の安定した状態を実現する狙いです。
3. 水環境:人と水が調和して共存する空間
水環境の面では、流域全体で汚染物質の排出を効果的に管理し、水質を大きく改善するか、良好な状態を持続させることが目標とされています。同時に、川辺の景観やレクリエーション空間への住民のニーズに応え、市民が抱く環境面の懸念に適切に対応することで、「人と水が調和して共存する」状態を目指します。
汚染対策と流域管理を一体で進める
この行動計画は、汚染対策を「重点を絞り、科学的な根拠に基づき、法に則って」進めることを掲げています。水資源の管理、水環境の保全、水生態の回復を切り離さず、まとめて進める姿勢が特徴です。
とくに、主要な河川流域では、上流から下流まで一体となった生態ガバナンスの仕組みを整え、水域全体の健康状態を高めることが打ち出されています。流域を単位とした総合的な管理により、汚染の抑制と生態系の回復を同時に進めることが狙いです。
2035年を見据えた長期ビジョン
今回の発表内容からは、中国が河川・湖沼の保護を短期的な汚染対策にとどめず、中長期の生態系回復と景観・レクリエーション利用まで含めて位置づけていることがうかがえます。
計画に示された主なマイルストーンは、次の三点です。
- 2025~2027年:重点流域での統合的な生態ガバナンス体制の整備
- 2030年まで:美しい河川・湖沼づくりで顕著な進展を実現
- 2035年まで:美しい河川・湖沼の形成に関する取り組みを完了
水資源の安定確保、生物多様性の保護、住民の生活の質の向上を同時に追求する今回の行動計画は、中国の水環境政策の方向性を示すものと言えます。今後、具体的なプロジェクトや地域ごとの取り組みがどのように進んでいくのかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








