中国・全国水泳選手権でXu Jiayu&Qin Haiyangが圧勝 若手も台頭
中国南部・広東省深圳市で開催中の全国水泳選手権で、男子のXu JiayuとQin Haiyangが圧巻のレースを見せました。世界水泳にもつながる中国競泳陣の現在地を、日本語で分かりやすく整理します。
男子200メートル背泳ぎ:29歳のXu Jiayuが貫禄の3個目の金
木曜日に行われた男子200メートル背泳ぎ決勝では、世界チャンピオンのXu Jiayuが優勝し、今大会3つ目の金メダルを獲得しました。会場は中国南部の広東省・深圳です。
Zhejiang代表としてレースに臨んだXuは、決勝進出メンバーの中で最年長の29歳。それでもスタートから主導権を握り、150メートルの通過時点でGuangdongのTao Guanに約3秒差をつける圧倒的な展開でした。最後の50メートルではややスタミナ面の苦しさも見せましたが、1分57秒56でフィニッシュし、堂々のトップタッチです。
2位にはYu Jingming、3位にはTao Guanが入りましたが、レース全体を支配したのは終始Xuだったと言えます。
男子200メートル平泳ぎ:世界記録保持者Qin Haiyangが他を寄せつけず
男子200メートル平泳ぎ決勝では、世界記録保持者のQin Haiyangが実力を見せつけました。26歳のQinはスタート直後から先頭に立ち、そのまま一度もトップを譲らずゴール。タイムは2分07秒57でした。
2位には、同じく世界チャンピオンのDong Zhihaoが2分09秒98で続きました。この2人は、7月にシンガポールで行われるWorld Aquatics Championships(世界水泳選手権)への出場資格も手にしています。国内大会でしっかりと結果を残しつつ、国際舞台を見据えたレース運びだったと言えるでしょう。
女子200メートル平泳ぎ:15歳Lyu Qinyaoが大逆転で金
女子200メートル平泳ぎは、展開が二転三転する波乱のレースになりました。オリンピックチャンピオンのYe Shiwenが優勝候補の一人と見られていましたが、最初の50メートルを制したのはYu Jingyaoでした。
その後、Yeが反撃に転じ、先頭に立つと次の100メートルでリードを広げていきます。この時点ではYeが押し切るかに見えましたが、最後の50メートルで15歳のLyu Qinyaoが驚異的な追い上げを見せます。1秒以上あった差を一気に縮め、2分25秒81でタッチ。若干15歳にして全国タイトルを手にしました。
経験豊富なYeと、勢いのあるティーンエイジャーLyuの対決は、世代交代の気配とベテランの存在感が同時に感じられる内容でした。
男子4×200メートル自由形リレー:世界王者トリオ+Fei LiweiでZhejiangが制覇
男子4×200メートル自由形リレーでは、Zhejiangが豪華メンバーをそろえました。世界チャンピオンのPan Zhanle、Wang Shun、Sun Yangの3人に、アジア大会金メダリストのFei Liweiが加わり、この4人が初めて同じチームとしてレースに臨みました。
注目のチームは、その期待通り安定したレース運びでリードを保ち、7分12秒76で優勝を飾りました。この勝利は、ベテランのSun Yangにとって今大会初の金メダルともなりました。世界タイトル経験者3人とアジア王者が同じレーンに並ぶ豪華布陣は、中国競泳陣の層の厚さを象徴していると言えます。
大会から見える中国競泳の「現在地」
今回の全国水泳選手権の結果から、いくつかのポイントが浮かび上がります。
- ベテランの安定感:男子では29歳のXu Jiayuや、実績十分のQin Haiyang、Sun Yangらが、国内トップとして揺るぎない強さを示しました。
- 若手の台頭:女子200メートル平泳ぎで優勝した15歳のLyu Qinyaoのように、10代の選手がプレッシャーのかかる展開の中で結果を出している点は注目に値します。
- 国際大会へのつながり:男子200メートル平泳ぎで上位に入ったQin HaiyangとDong Zhihaoは、7月のシンガポールでの世界水泳選手権出場権を獲得しており、国内での好調をそのまま国際舞台に持ち込めるかが焦点になります。
どう見るか:数字だけでなく「物語」も楽しむ
今回のレース結果は、単にタイムや順位の話にとどまりません。最年長として決勝に臨んだXuがなお勝ち続けていること、世界記録保持者のQinが国内でも他を圧倒していること、そしてLyuのような新星がベテランに追いつき追い越していく姿は、それぞれが一つの「物語」として見ることができます。
今後、シンガポールでの世界水泳選手権など国際大会が近づくにつれ、今回の全国選手権でのレースが「ターニングポイント」として振り返られる可能性もあります。タイムの伸び方だけでなく、選手同士の駆け引きや世代間のせめぎ合いにも目を向けると、中国競泳のニュースはより立体的に見えてくるでしょう。
スマートフォンで結果だけを追うのではなく、「この選手はなぜこのレース展開を選んだのか」「どの世代が台頭しているのか」といった視点を一つ加えてみると、次に始まる世界大会やアジアの国際大会を見る楽しみ方も変わってきます。
Reference(s):
Xu Jiayu, Qin Haiyang dominate China's National Swimming Championships
cgtn.com








