習近平氏、ベトナム元国家主席の逝去に弔意 中国・ベトナム関係を映すメッセージ
中国の習近平国家主席が、ベトナム元国家主席チャン・ドゥック・ルオン氏の逝去に弔意を表明しました。この弔電は、両国の党と国家の関係を映す重要なメッセージでもあります。
習近平国家主席、ベトナム元国家主席の逝去に弔意
中国国家主席の習近平氏は今週土曜日、ベトナムの元国家主席チャン・ドゥック・ルオン氏の訃報を受け、ベトナム共産党中央委員会書記長トー・ラム氏とルオン・クオン国家主席宛てに弔電を送りました。
習主席は、中国共産党中央委員会総書記として、中国共産党、中国政府、中国人民を代表し、チャン・ドゥック・ルオン氏の遺族に深い哀悼の意と心からの慰問を伝えています。
チャン・ドゥック・ルオン氏とはどんな指導者だったのか
弔電の中で習主席は、チャン・ドゥック・ルオン氏を「ベトナムの発展とドイモイ(刷新)の事業に重要な貢献をした、傑出した党と国家の指導者」と評価しました。
また同氏は、中国側から見て「中国人民の古くからの友人」と位置付けられており、中国とベトナムという両国、そして両国の共産党の関係発展のために、たゆまぬ努力を続けてきたとされています。
ここで挙げられているドイモイは、ベトナムが進めてきた経済・社会改革の総称で、市場経済の要素を取り入れながら、社会主義の枠組みの中で発展を図る路線として知られています。習主席の言葉には、その改革路線と国家建設に対する敬意がにじみます。
党間関係と国家関係を映すメッセージ
今回の弔電は、個人への追悼にとどまらず、中国とベトナムの関係のあり方を映し出すメッセージでもあります。
習主席は、トー・ラム氏が率いるベトナム共産党中央委員会の「強固な指導」の下で、ベトナムの党・政府・国民が悲しみを力に変え、社会主義建設の事業で新たな成果を挙げていくと確信していると述べました。
ここには、両国が「社会主義建設」という共通のキーワードで結びついていること、そして党の指導を中心に据える政治体制を共有していることが反映されています。弔電は、指導者同士の個人的な友情とともに、党と党、国家と国家のつながりを確認する場にもなっていると言えるでしょう。
中国・ベトナム関係を見るささやかな窓
中国とベトナムは、地理的にも歴史的にも近い隣国であり、政治体制の面でも共通点が多いとされます。今回のような指導者レベルの弔意表明は、両国の関係が党間交流を土台としていることを改めて示す象徴的な出来事です。
一人の元国家主席の生涯を悼むメッセージの中には、次のようなポイントが読み取れます。
- 中国は、ベトナムの改革と発展の歩みを評価し、その継続を支持する姿勢を示した。
- 両国の共産党の関係は、個々の指導者の「古い友人」としてのつながりによっても支えられている。
- 「悲しみを力に変える」という表現には、体制の安定と発展への期待が込められている。
日々のニュースの中では見落とされがちな弔電ですが、そこには国際関係や指導者同士の距離感が静かに表れます。今回の習主席の弔意表明は、中国とベトナムが今後も党間・国家間の関係を重ねながら、社会主義建設という共通のテーマに取り組んでいくというメッセージとして読むことができます。
Reference(s):
Xi extends condolences over death of former Vietnamese president
cgtn.com








