武漢江大が初代女王に AFC女子チャンピオンズリーグ決勝をPK制す
アジアサッカー連盟(AFC)が新設した女子クラブ大会、AFC女子チャンピオンズリーグの初代王者に、中国中部・湖北省武漢市を本拠地とするWuhan Jiangdaが輝きました。決勝でオーストラリアのMelbourne Cityを1対1からのPK戦(5対4)の末に下し、劇的な形で歴史に名を刻みました。
この試合の3つのポイント
- AFC女子チャンピオンズリーグの初代王者が誕生
- 94分のVAR判定でWuhanが同点PKを獲得
- PK戦5対4でWuhanが勝利し、2026年FIFA女子チャンピオンズカップ出場権を獲得
決勝の舞台は武漢 拮抗した展開から終盤に動く
決勝は中国中部・湖北省の都市、武漢で行われました。緊張感ある展開の中、両チームとも守備を崩さずに時間が進み、試合が動いたのは後半76分でした。
76分、Melbourne Cityがセットプレーから先制
76分、Melbourne Cityはゴール正面付近で得たフリーキックからチャンスをつくります。Leticia McKennaの正確なボールに、エリア内でShelby McMahonがヘディングで合わせてゴール。オーストラリアのクラブが先にスコアを動かし、0対1とリードを奪いました。
94分、VARが呼び込んだ同点PK
試合終了間際の94分、Wuhanはロングボールを相手ペナルティーエリア内に送り込みます。ボールは味方のヘディングでつながれた後、Melbourneの選手に当たってゴールキーパーMalena Mieresの手に渡りました。
このプレーでWuhanの選手たちはハンドを訴え、主審に抗議します。その場面でWang Shuangにはイエローカードが提示されましたが、その後、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるチェックが行われました。
VAR確認の結果、MelbourneのMariana Speckmaierが腕でボールに触れたと判定され、WuhanにPKが与えられます。この重要なキックを任されたのは、先ほど警告を受けたWang Shuangでした。Wangは冷静にシュートを決め、Wuhanが土壇場で1対1の同点に追いつきました。
その後、延長戦での追加点は生まれず、勝負の行方はPK戦に委ねられることになりました。
PK戦5対4 最後は守護神Chen Chenがストップ
PK戦では、両チームとも最初の4人がきっちりと決め合う緊迫した展開となりました。先攻Wuhanの5人目、Zhao Yuxinはゴール右上隅へ力強いシュートを突き刺し、スコアを5対4とします。
続くMelbourneの5人目キッカーはRebekah Stott。決めればサドンデスにもつれ込む場面でしたが、WuhanのゴールキーパーChen Chenがこれをセーブ。ChenのビッグセーブによってPK戦は5対4で決着し、Wuhan JiangdaがAFC女子チャンピオンズリーグ初代王者の座を手にしました。
優勝で手にしたトロフィー、100万ドル、そして世界への切符
Wuhanはこの優勝により、トロフィーと100万ドルの賞金を勝ち取りました。それだけでなく、2026年のFIFA女子チャンピオンズカップへの出場権も獲得しています。アジアの舞台を制したクラブが、今度は世界の強豪クラブと対戦するチャンスを得たことになります。
アジア女子サッカーにとっての意味
今回のAFC女子チャンピオンズリーグ決勝は、単なる一試合の結果にとどまらず、アジアの女子クラブサッカーにとって新しい章の始まりを告げる出来事といえます。
- アジア各地の女子クラブにとって、国際大会で戦う明確な舞台が整ったこと
- VARの活用など、最新のレフェリング技術が女子クラブの舞台でも標準となりつつあること
- 優勝クラブに高額の賞金と世界大会の出場権が与えられることで、クラブ経営や選手のキャリアにも新たなインセンティブが生まれること
土壇場のVAR判定、プレッシャーのかかるPK戦、最後のセーブまで、今回の決勝は「一瞬で流れが変わる」現代サッカーの象徴のような試合でした。スマートフォン越しに試合を追うファンにとっても、議論したくなる判定やドラマが詰まった90分+αだったといえるでしょう。
初代女王となったWuhan Jiangdaが、今後アジア、そして世界の舞台でどんなプレーを見せるのか。Melbourne Cityを含め、アジアの女子クラブ勢の挑戦は、これからさらに注目を集めそうです。
Reference(s):
Wuhan edge Melbourne to win first AFC Women's Champions League title
cgtn.com








