李強首相とクウェート皇太子が会談 エネルギーやAIなどで協力強化へ
中国の李強首相がクウェートのサバーハ皇太子と会談し、エネルギーから人工知能(AI)まで幅広い分野で協力を強化し、二国間関係を安定的に発展させていく方針を確認しました。
クアラルンプールで李強首相とサバーハ皇太子が会談
8日、中国の李強(り・きょう)首相はマレーシアのクアラルンプールで、クウェートの皇太子シェイク・サバーハ・アル=ハーレド・アル=ハマド・アッ=サバーハ氏と会談しました。李首相は、中国がクウェートとともに両国関係の安定した発展をさらに前進させる用意があると述べました。
李首相は、ASEAN(東南アジア諸国連合)-GCC(湾岸協力会議)-中国サミットに出席するためクアラルンプールを訪れており、今回の会談はその機会をとらえたものです。
経済協力の柱はエネルギーからAIまで
会談で李首相は、中国とクウェートの間には「強い経済的補完性」と「広い協力の見通し」があると述べました。そのうえで、中国が提唱する広域経済圏構想である一帯一路構想と、クウェートの長期開発計画「クウェート・ビジョン2035」との連携を強化する考えを示しました。
具体的には、次のような分野で協力を拡大していく方針です。
- エネルギー
- 投資
- グリーン経済(環境に配慮した経済)
- デジタル経済
- 人工知能(AI)
こうした分野での協力を通じて、新たな相互利益の道を切り開きたいという姿勢を示しました。
人と人の交流を広げる狙い
李首相はまた、経済だけでなく、人と人とのつながりを深めることの重要性も強調しました。教育や観光などの分野での協力と交流を進め、往来をより円滑にすることで、両国の友好と相互理解を高めたい考えです。
多国間の場での連携と公正なグローバル・ガバナンス
一国主義や保護主義の動きが強まるなか、李首相は、中国がクウェートとともに、国連や中国-GCCサミットなど多国間の場で意思疎通と協調を強めていく姿勢を示しました。
その目的として、より公正なグローバル・ガバナンス(国際的なルール作りと運営)を推進し、世界の調和・安定・発展・繁栄に貢献していくとしています。
クウェート側は「一つの中国」原則を再確認
これに対し、サバーハ皇太子は、中国がクウェートの主権と領土の一体性を守るうえで示してきた支援に謝意を表明しました。そのうえで、クウェートが一つの中国原則を堅持し、中国の核心的利益に関わる問題で中国の立場を支持する姿勢を改めて示しました。
サバーハ皇太子は、クウェートが中国との関係発展を重視していると強調し、未開拓の協力潜在力をともに掘り起こし、互恵的な協力を拡大・深化させたい考えも示しました。人と人との交流や文化分野の交流を一層強める意向も表明しました。
さらに、クウェートとしても、中国と連携してGCC-中国協力を前に進め、地域および多国間の課題についても意思疎通と協調を図り、二国間関係をより高いレベルへ引き上げたいと述べました。
読者にとってのポイント
今回の会談から、次のようなポイントが浮かび上がります。
- エネルギーからAIまで、幅広い分野で中国とクウェートの協力が拡大しつつあること
- 一帯一路構想とクウェート・ビジョン2035の連携が、両国と周辺地域の経済的なつながりをどう強めていくかが注目されること
- 国連や中国-GCCサミットなど多国間の枠組みを通じて、公正なグローバル・ガバナンスのあり方が問われていること
エネルギー、デジタル経済、AI、そして国際ルール作り。これらが一つの会談の中で語られていることは、いまの国際ニュースが経済・安全保障・テクノロジーを横断して語られる時代になっていることを映し出していると言えます。
Reference(s):
Premier Li: China ready to join Kuwait for steady development of ties
cgtn.com








