全仏オープンテニスで王欣瑜と布云朝克特が初戦敗退 鄭欽文が唯一の中国勢に
テニスの四大大会の一つ、全仏オープン(ローランギャロス)のシングルス1回戦で、中国の王欣瑜と布云朝克特が姿を消しました。女子では王がエマ・ラドゥカヌとのフルセットの末に敗れ、女子シングルス本戦に残る中国勢は、五輪金メダリストの鄭欽文ただ一人となりました。
王欣瑜、ラドゥカヌとフルセットの熱戦
中国女子テニスの有力選手、王欣瑜は、2021年全米オープン女王のエマ・ラドゥカヌと1回戦で対戦し、3セットにもつれる熱戦の末に敗退しました。
試合の流れは次のような展開でした。
- 第1セット:ラドゥカヌが7–5で先取
- 第2セット:王が序盤から5–1とリードし、ラドゥカヌの終盤の追い上げを振り切って6–4で奪い返す
- 第3セット:ラドゥカヌが試合のペースを掌握し、6–3で勝利を決める
王は第2セットでラドゥカヌを圧倒する場面もあり、クレーコートでの適応力とショットの安定感を示しましたが、最終セットでは要所でラドゥカヌの経験と勝負強さが上回りました。
勝ち上がったラドゥカヌは、2回戦で第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦します。グランドスラム女王同士の一戦として、国際ニュースとしても注目を集めるカードになりそうです。
ダブルスで躍進する王欣瑜、それでも見えたシングルスの可能性
今回の全仏オープンでは初戦敗退となった王ですが、ここ数年の活躍は中国テニスにとって明るい材料となっています。
- 2023年の全仏オープンでは女子ダブルスで優勝
- 2024年のパリ五輪では、混合ダブルスで銀メダルを獲得
ダブルスで世界トップレベルの実績を重ねる一方で、今回のようにシングルスでも元グランドスラム優勝者を相手にフルセットの勝負を演じたことは、今後の飛躍につながる経験と言えます。
四大大会で上位進出を目指すうえで、
- サービスゲームの安定
- リードした局面での試合運び
- 長いラリーになった時の粘り強さ
といったポイントをどこまで磨けるかが、今後の課題になりそうです。
男子シングルスでは布云朝克特も1回戦で敗退
男子シングルスでは、中国の布云朝克特も1回戦で敗れ、初戦突破はなりませんでした。詳細なスコアは明らかになっていませんが、四大大会本戦でのプレー経験を積んだことは、今後の成長につながる重要な一歩と見ることができます。
中国男子テニスは、ここ数年でトップ100をうかがう選手が増えつつあり、全仏オープンのような大舞台での試合経験が、次の世代の底上げにもつながっていきます。
鄭欽文が唯一の中国勢に 女子シングルスの行方は
王の敗退により、全仏オープン女子シングルス本戦で残る中国選手は、五輪金メダリストの鄭欽文ただ一人となりました。
鄭はすでに国際舞台で結果を残しており、ハードコートだけでなくクレーコートでも安定した成績を収めています。今大会でも、
- サービスとフォアハンドを軸にした攻撃的なスタイル
- 要所での集中力の高さ
- 長丁場の試合でも戦えるフィジカルの強さ
がどこまで発揮されるかが、勝ち上がりの鍵になりそうです。
中国のテニスファンにとっては、
- 鄭がどこまで勝ち進むのか
- 王や布云朝克特が今後どの大会でリベンジを果たすのか
といった点が、今後のシーズンを追いかけるうえでの注目ポイントになっていきます。
全仏オープンが映す、中国テニスの現在地
今回の全仏オープンでは、シングルスのドロー上では苦しい結果となった中国勢ですが、ダブルスや五輪での実績、そして鄭欽文の存在感を合わせて見ると、中国テニス全体のレベルは着実に上がっていることがうかがえます。
四大大会の本戦でプレーすること自体が、世界のごく限られた選手だけに許された機会です。王欣瑜、布云朝克特、鄭欽文らの挑戦は、これからテニスを目指す若い世代にとっても、大きな刺激となるはずです。
今後も、全仏オープンを含む四大大会やツアー大会で、中国勢がどのように存在感を示していくのか。国際ニュースとしての視点と、アジアスポーツの成長という視点の両方から、引き続き注目していきたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








