中国とニウエが気候変動協力を強化へ 王毅外相「ウィンウィンのガバナンス」を提唱
中国の王毅国務委員兼外相は水曜日、ニウエのダルトン・タゲラギ首相兼外相と会談し、気候変動分野で公正かつ協力的な「ウィンウィン」の地球規模気候ガバナンス体制の構築に共に取り組む考えを示しました。国際ニュースとして、太平洋島しょ国と中国の連携がどのように進むのかに注目が集まります。
厦門での会談 気候変動と開発協力を軸に
会談は、中国の厦門市で開かれている第3回中国・太平洋島しょ国外相会合に合わせて行われました。王毅氏は、中国がニウエと共に「共通だが差異ある責任」の原則を堅持し、公平で合理的、協力的でウィンウィンの地球規模気候ガバナンス体制の構築を進める用意があると強調しました。
「共通だが差異ある責任」とは、気候変動対策において全ての国が責任を共有しつつ、歴史的な排出量や経済力の違いに応じて負担の度合いを調整するという考え方です。特に気候変動の影響を受けやすい小さな島国にとって、実効性のある国際的な枠組みづくりは死活的なテーマとなっています。
中国・ニウエ関係は「大国と小国の協力モデル」
王毅氏は、両国の外交関係樹立以降、中国とニウエの関係は大きく前進してきたと振り返りました。2018年には、相互尊重と共同発展を特徴とする包括的戦略的パートナーシップが築かれ、大国と小国の間で平等かつ互恵的な協力関係の「モデル」になっていると評価しました。
中国によるニウエとの友好・協力関係の発展は、開かれた透明なものであり、いかなる第三者をも対象としないとも明言しました。これは、太平洋島しょ国をめぐる各国の関与が注目される中で、中国が対立ではなく協力の枠組みを重視している姿勢を示したものといえます。
一つの中国の原則への支持と「各国の国情に合った道」
王毅氏は、ニウエが一つの中国の原則を堅持していることを高く評価し、中国としてニウエが自国の国情に適した発展の道を追求することを一貫して支持すると述べました。
中国とニウエの関係をめぐっては、政治的信頼を土台に、開発協力や人と人との交流を広げていく方針が示されており、今回の会談はその方向性を改めて確認する場となりました。
インフラからグリーン開発、観光まで協力を拡大
王毅氏は、中国とニウエがインフラ整備やグリーン開発、気候変動対策などの分野で協力を強化するよう呼びかけました。また、より多くの中国の人々がニウエを訪れることを奨励し、観光や人的交流の拡大にも意欲を示しました。
これに対しタゲラギ氏は、ニウエとして中国がもたらす発展の機会を積極的に捉え、インフラ、海洋保護、文化交流、観光、通信といった分野での協力を一層強めたい考えを表明しました。両国の協力が、それぞれの近代化プロセスを後押しすることへの期待がにじみます。
南太平洋の発展と「公正な貿易体制」への期待
タゲラギ氏はさらに、ニウエが中国と協力しつつ南太平洋地域全体の発展を促進していきたいと述べました。そのうえで、相互尊重の精神のもとで、公正でルールに基づく世界の貿易体制を共に守っていく意欲も示しました。
気候変動と開発、そして国際貿易ルールは、太平洋島しょ国にとって相互に深く結びついた課題です。今回の中国とニウエの合意は、地域レベルの協力であると同時に、地球規模のルールづくりにも関わるテーマを含んでいると言えます。
読者が押さえておきたいポイント
- 中国とニウエが、気候変動分野で「ウィンウィン」を掲げた地球規模の気候ガバナンス強化で足並みをそろえたこと
- 2018年に包括的戦略的パートナーシップを結んだ両国関係が、「大国と小国の協力モデル」と位置づけられていること
- インフラ、グリーン開発、海洋保護、観光、通信など、実務的な協力分野が具体的に示されたこと
- 南太平洋の発展と、公正でルールに基づく国際貿易体制の維持という、広いテーマにもつながっていること
中国と太平洋島しょ国の連携は、気候変動への対応だけでなく、国際経済や地域秩序にも影響を与え得るテーマです。中国・ニウエ関係の動きは、今後の国際ニュースを読み解くうえで、押さえておきたい一つの視点になりそうです。
Reference(s):
Wang Yi calls for win-win global climate governance system with Niue
cgtn.com







